おはようございます。野菜料理家やのくにこです。
皆さんの地域では、焼きなすをどのように作りますか?
私が育った東京では、母が作る焼きなすは、15㎝くらいのなすを縦に1cm幅で切って、両面サラダ油でこんがり焼いて、お皿に並べ、生姜やミョウガを刻んで載せ、その上からお醤油をかける、というものでした。
愛媛に嫁ぐと、まず、なすが長いので驚きました。愛媛の「松山長なす」は、30㎝もの長さがあり、皮がやわらかいのが特徴です。
2等分したなすをグリルに入れ皮を真っ黒に焼いて、粗熱が取れたら皮を取ります。実を手で割いてお皿に載せ、鰹節とお醤油をかけて食べるのが、愛媛の焼きなすです。
(30㎝以上もある松山長ナス。皮がやわらかいのが特徴)
なすの皮にはなすにんという栄養素があり、コレステロールを下げる働きや、高血圧や生活習慣病予防にも効果があると言われています。この栄養素は実には含まれておらず、やわらかい皮は食べないともったいないのです。
そこで、考えたのが「焼かない焼きなす」。
焼いていないので焼きなすではないのですが、愛媛の焼きなすのジューシーさを出すために、そして、皮をむかずに食べるために、ラップとレンジを使って作ります。
レンジで簡単「焼かない焼きなす」
材料(2人分)
松山なす 1本(220g) ※15cm程度のなすを使う場合は2本
(A)長ねぎ(みじん切り)10cm
(A)ポン酢 大さじ2
(A)麺つゆ(2倍濃縮) 大さじ1
(A)すりおろし生姜 小さじ1/2 ※*すりおろし生姜は煮沸消毒した瓶に生姜をすりおろして、冷蔵庫で保存すると3ヵ月保存できるのでおすすめです。
作り方
1) 松山長なすは長いので半分に切って、ラップで巻いてお皿に載せ、600Wで4分加熱する。
2) 氷水にラップで包んだまま入れてしっかり冷やす。
(冷やすことでナスの色が鮮やかなまま保たれます)
3) ラップを外し軽く絞って5cm程度の長さに切り、縦に6等分に切り、器に並べる。
4) (A)を混ぜて(3)にかける。
火を使いたくない日に、あと1品の時におすすめです。冷蔵保存もできるので、食べやすい大きさに切ったナスを蓋つきの容器に入れ、落しラップをして、蓋をして冷蔵庫で2日保存できます。
冷えているので、お好みの味付けに和えるだけで美味しい1品が、ささっと朝ごはんにも作れます。
香ばしい風味♪「なすのごま味噌和え」
材料(2人分)
焼かない焼きなす 200g
(A)味噌 大さじ1
(A)すり白ごま 小さじ1
(A)すりおろし生姜 小さじ1/2
(A)きび砂糖 小さじ1
(A)麺つゆ2倍濃縮 大さじ1
青ネギ 1本
作り方
1) 青ネギを小口切りにして(A)と混ぜる。
2) なすを(1)に加え混ぜる。器に盛り付ける。
混ぜるだけで1品完成できるから、多めに「焼かない焼きなす」を作っておくと便利です。食べやすい大きさに切って冷凍保存もできますよ。1週間を目安に使い切ってくださいね。
凍ったまま、お味噌汁に入れてもOKです。平たく凍らせれば折って好きな分量だけ使えます。インスタント味噌汁に入れたいときは、先にお湯で解凍して温めてから、湯を切って加えてくださいね。
買ってきたなすをそのまま冷蔵庫に入れて長く保存すると、皮が固くなり、実に種ができてまずくなります。
買ってきたらすぐに「焼かない焼きなす」を作って食べたり、保存したり、秋なすを美味しく食べてくださいね。皮が固いなすは縞に剥いて、皮の量を調節して調理してください。
その他にも、生ハムとバルサミコ酢との相性も抜群。そんなナス料理も色々、こちらでもご紹介しています。↓
https://ameblo.jp/atelieryano/entry-12817944042.html
次回は「3分で朝ごはん」を作る方法をご紹介します。
☆この公式ブログは<毎週土曜日>に更新します。来週もどうぞお楽しみに!