おはようございます。野菜料理家やのくにこです。
先日、知り合いの農家さんが作った「イタリアンナス」を見つけて、いろいろな種類を買いました。真っ白なナスや緑色のナスまん丸でオシャレな紫色のナス、飾っておくだけでも楽しいくらい色も形もきれいです。
ところが、農家さんによると、「食べ方がわからない」という理由で珍しい野菜は売れにくいのだそうです。
そこで今回は、このイタリアンナスを使った「カポナータ」の作り方をご紹介します。
カポナータはイタリアの南部のシチリア地方の郷土料理で、なすを白ワインビネガーやお酢で煮たシンプルな煮物料理。煮物ではあるけれど、水は使わずトマトで煮ていくので、旨味をなすがたっぷり吸っておいしく仕上がります。
大量に作って冷蔵庫で保存できるので、「家庭菜園でとれたなすや頂きもののなすが食べきれない」「夏の旅行前になすを使いきってしまいたい」という時の大量消費にもおすすめの1品です。もちろん、イタリアンナスに限らず、普通のなすでおいしく作れますよ。
もともとカポナータは、なすやそのほかの野菜を素揚げしてから煮る料理ですが、今日は、暑い夏でも作りやすいよう、フライパン一つで手軽に作る方法をご紹介します。
なすの旨味たっぷり!「カポナータ」
材料(10人分程度 / 大量消費用に、多めの量になっています)
- なす 1kg
- トマト 600g
- ピーマン 100g
- 赤パプリカ 200g
- 赤玉ねぎ 100g
- (A)白ワインビネガー 50ml
- (A)きび砂糖 大さじ2
- (A)塩 小さじ1
- 粗びきコショウ 少々
- 乾燥バジル 少々
- オリーブオイル 50ml
作り方
1) なすは2cm角程度に切り、トマトは小さめに角切りにする。ピーマンとパプリカは種を取り乱切り、赤玉ねぎはくし形切りにする。
2) 深めのフライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱する。なすを加え、蓋をして蒸し焼きにする。半量になるまで時々混ぜ合わせる。
なすがしんなりしたら蓋を取り、ピーマンとパプリカと赤玉ねぎを加えて1分程度よく混ぜる。
3) (2)の鍋にトマトと(A)を加えて混ぜ合わせる。トマトの水が大量にあがってくるので、蓋を取り水分を飛ばしながら10分煮込む。
4) 粗びきコショウと乾燥バジルをふりかけて混ぜ合わせる。
ポイント
- 今回は具材を大きめに切りましたが、具材は小さく切って煮込んでもOK
- トマトは皮ごと使うので、小さめに切ると皮が気になりません
- ピーマンや赤パプリカはししとうや甘長トウガラシなどで作ってもOK
- 赤玉ねぎは玉ねぎでもおいしく作れます
- セロリやニンジンなど冷蔵庫に残ったお好みの夏野菜も加えて作ってみてください
- 白ワインビネガーの代わりにバルサミコ酢や赤ワインビネガーや米酢でもOK
夏は少し酸味とコクのあるものがおいしいですね。
冷蔵庫で5日間保存できます。
冷やして食べても、温め直して、焼いた豚肉や鶏肉にかけてもおいしいですよ。パンにもご飯にも合うので、作り置きをしておけば朝ごはんにも活躍します。
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次回はまだまだ暑い夏を吹き飛ばす!食欲不振の時にもおすすめの「やみつききゅうり」レシピをご紹介します。
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