おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:フォークとナイフの美しい使い方
おいしそうなステーキやお魚料理。
フォークとナイフを使っていただくとき、右端、左端、あなたはどちら側から切りますか?
右利きの場合、左端から切っていくのがマナーとされています。
どうして左からなの?
右利きの場合、左端からの方が食べやすい、ということもありますが、もし右端から切ると、口に運ぶまでにフォークを刺しかえなければならず、2回フォークを刺すことになります。
(右利きの方が右から切ると、フォークを刺し直すことに…)
フォークを刺し直すことで、肉汁やうまみがフォークの穴から出てしまうため、最高の状態で食べられなくなってしまいます。
それは、せっかく作ってくれた方に失礼ですよね。
右利きの方がステーキやお魚料理を食べる場合は、左端から「食べる分だけ、都度」切っていただきましょう。
フォークを右手に持つ左利きの方は、右側から切るほうが良いでしょう。ただし、左利きの方でも、右利きと同じように右手にフォークを持つ方もいらっしゃるので、絶対ではありません。
お相手や状況に合わせて使い分けてくださいね。
肉汁が出ない「ケーキ」の場合は?
ケーキも同じように、フォークとナイフを使う場合、右利きの方は左端からいただきます。
でも…ケーキは、フォークの穴からうまみや肉汁が出る、なんてことはないのに、どうしてでしょう?
ケーキも左端からの方が食べやすい、ということもありますが、お肉やお魚と同じように、フォークとナイフを使って右端からいただくと、フォークを刺しかえることになります。左端からだと1回ですむ動作が、2回になるんですね。
動作は極力少ない方が、エレガントに見えるもの!フォークを刺し直さなくて良い方向から切るようにしましょう。
また、穴をケーキにあけてしまうと、見た目も美しくありませんね。
これらを踏まえ、三角のショートケーキをお客様にお出しするときは、尖っている方がお相手の左側にくるようにするとよいですね。
(相手がフォークを右手、ナイフを左手に持つと予めわかっている場合は、尖っている方を右側に)
いかがでしょうか?今まで、なんとなくやっていたことでも、理由を知ると自信が持てますよね!
フォークやナイフを使うステーキやケーキに限らず、お料理は、作ってくれた方への敬意と感謝の気持ちを持って、一番おいしい状態で、そしてエレガントにいただけるよう意識してみてください。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!
(編集部より)説明が不足している箇所がありましたので、公開後に一部追記・修正いたしました(2023年2月9日)