おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。
明けましておめでとうございます。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
今週のテーマ:「手皿」がクセになってない?気をつけたい食事マナー
食事を口に運ぶときに、手を受け皿のように添える「手皿」や「手盆」。
上品に見えるその仕草ですが、実は、マナー違反とされています。
洋食は基本的に、フォークとナイフを使うので、両手がふさがっていますね。また、お皿は持ち上げないのがマナーですし、手皿も基本的にはできません。
一方、和食は基本的に、器やお皿を持ち上げていただくのがマナーです。大きなお皿に盛りつけられているものは、取り皿に取っていただきます。
取り皿がない時などに、つい手を添えてはいないでしょうか?
どうして?手皿がダメな理由
命を繋ぐ大切な食べものを、清潔な手で食べるため。食事の前にはおしぼりが出されますよね。
そんなおしぼりで、せっかく清めた手で手皿をして、もし手の上に食べ物が落ちたら、手を汚してしまうことになります。
その後、汚れた手をおしぼりで拭くと、おしぼりまで汚すことに。
さらに、手の上に落ちた食べ物は、端に置いて食べずに残すことになり…もったいないですね。
一方、取皿や小皿などお皿の上なら、落としても問題ありません。
醤油皿や、天つゆの入ったお皿も、持ち上げて大丈夫ですよ!
(和食はつい「手皿」をしがち)
ただし、例外も!
とはいっても、手皿は絶対にNGではありません。状況によっては、取り皿がない時もあると思います。
服の上や、テーブル、床に落としてしまうよりは、手の上に落ちた方が、見た目にもきれいな場合もあります。
ただし、手皿は「最終手段」ということを忘れずに、和食の場合は、器やお皿を持ち上げて、美しくいただいてくださいね。
その行動には、どんな理由があって、どうしたら美しくお食事をいただけるかを考えて、状況に合わせられるといいですね。
それではまた次回。Have a ごきげん day!
★この連載は【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!