朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『巻頭随筆 百年の百選』。
月刊誌『文藝春秋』が創刊100周年を迎えました。本書は、大正から令和にかけての時代を彩ってきた「巻頭随筆」から100篇を厳選し収録。名物連載の第一回も収められた貴重な一冊です。
『巻頭随筆 百年の百選』
編:文藝春秋
出版社:文藝春秋
芥川龍之介、井伏鱒二、遠藤周作、向田邦子、田辺聖子、高峰秀子……。『文藝春秋』の巻頭を飾ってきた名だたる顔ぶれに圧倒され、居住まいを正して本を開いたけれど、読み始めたら面白くて一気読み。とぼけた話やユーモラスなエピソードも多く、あの文豪が意外にもこんな随筆を書いていたのだとしみじみとした気持ちがわいてきます。
7000を超える寄稿から100篇を厳選したという本書。芥川龍之介の「侏儒の言葉」をはじめ、司馬遼太郎、阿川弘之らの名物連載の第一回も収録しています。作家、詩人、俳優、映画監督、ファッションデザイナー、キャスター、声優、音楽家など、じつに多種多様な職業の人たちが寄稿していることにも驚きます。
俳優の堺雅人さんは「伊藤先生と若山牧水」のなかで、高校時代の先生の影響で若山牧水に親しみを感じるようになったと書いています。「自分がいま青春時代にいることを、リアルタイムで認識するのはむずかしい。僕は牧水をとおして、まるで記憶を捏造するように自分の『青春』をたしかめた気がする」。堺雅人さんのみずみずしい文章に魅了されました。
100篇もの名随筆を読むという贅沢な時間を味わえる一冊をぜひどうぞ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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