仕事や子どものお迎えをして帰宅して、クタクタだけど作らなきゃいけない夜ごはん。できるだけ簡単においしいものを準備したいですよね。
そんな方におすすめしたいのが、おうちごはんの新定番「漬けとく献立」です。
「漬けとく献立」の調理工程は、朝の仕込み+夜の仕上げの2ステップ。
朝、材料を切ってメインの食材をタレに漬けておき、夜は火を通すだけ。副菜をいっしょに作っても、朝ほぼ5分、夜ほぼ10分の調理で、主菜と副菜の2品の献立ができあがるもの。献立を毎日考えるのは本当に大変ですが、「漬けとく献立」をマスターすれば解決です。
しかも、漬けておくことで夜までに味がしっかりしみ込むからコツいらずで絶品になるんですよ。
今回は、レシピ本『仕込み5分の漬けとく献立 （オレンジページ）』から、おすすめの2つの献立をご紹介します。
揚げずに簡単！しっとり絶品「チキン南蛮」と「すくい豆腐と豆苗のすまし汁」
こってり甘酢味のチキン南蛮に豆腐の汁ものを合わせ、ボリューム満点の和定食に。鶏胸肉は砂糖を少し入れたたれに〈漬けとく〉ことで、しっとり焼き上がります。
「揚げないチキン南蛮」
粉をまぶした鶏肉を〈焼くだけ〉の簡単バージョン！甘酸っぱいしょうゆだれに、こくのあるタルタルがよく合います。
材料（2人分）※1人分408kcal、塩分2.4g
鶏胸肉（大）……1枚（約300g）
ゆで卵……1個
〈塩だれ〉
– 塩……小さじ1/4
– 砂糖……小さじ1/2
– 酒……大さじ1
〈甘酢だれ〉
– 砂糖……大さじ1
– しょうゆ、酢……各大さじ1と1/2
好みの生野菜（ちぎったリーフレタスなど）……適宜
マヨネーズ 小麦粉 サラダ油
作り方
【朝】漬けとく。
（1）鶏肉は皮を取り、6等分のそぎ切りにする。ポリ袋に塩だれの材料を入れてもみ混ぜ、鶏肉を加えてさらにもみ混ぜる。空気を抜いて袋の口を閉じ、冷蔵庫で半日ほど（最低30分以上）漬ける。
（2）甘酢だれも作っとく。
小さい器に甘酢だれの材料を入れて混ぜる。ボールにマヨネーズ大さじ3を量っておく。それぞれラップをかけ、冷蔵庫に入れる。
【夜】焼くだけ。
（1）マヨネーズのボールに、ゆで卵を殻をむいて加える。フォークでざっとつぶし、タルタルソースを作る。鶏肉の汁けをきり、小麦粉をしっかりとまぶす。
（2）フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱する。鶏肉を並べ入れ、両面を2分ずつ焼く。余分な油を拭いて甘酢だれを加え、火を強めて、たれがとろりとするまで煮つめる。器に好みの生野菜をのせて鶏肉を盛り、残ったたれをかける。タルタルソースを添える。
【副菜】「すくい豆腐と豆苗のすまし汁」
めんつゆを使えば調味がラク！豆腐と豆苗なら、煮る必要もありません。
材料（2人分）※1人分66kcal、塩分2.2g
豆腐（絹ごしでも木綿でも）……1/2丁（約150g）
豆苗……1/2パック（正味約50g）
〈つゆ〉
– めんつゆ（3倍濃縮）……大さじ2~3
– 塩……ひとつまみ
– 熱湯……2カップ
作り方
【朝】切っとく。
豆苗は根元を切り、長さを半分に切る。ポリ袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷蔵庫に入れる。
【夜】注ぐだけ。
豆腐の水けをきり、スプーンで一口大にすくって器2個に等分に入れ、豆苗を加える。つゆの材料を混ぜてから器に注ぎ、さっと混ぜる。
ご飯が進む！お肉しっとり「豚のしょうが焼き」と「豆腐とねぎのみそ汁」
【主菜】「豚のしょうが焼き」
この柔らかさ、もう普通のしょうが焼きには戻れない！ほどよい焦げ感が香ばしく、つけ合わせの水菜もわしわし食べられます。
材料（2人分）※1人分394kcal、塩分2.1g
豚ロース肉（しょうが焼き用）……8枚（約250g）
〈しょうが焼きだれ〉
– しょうがのすりおろし……1かけ分
– しょうゆ、みりん……各大さじ1と1/2
– 砂糖……小さじ1
水菜……1/3わ（約70g）
サラダ油
作り方
【朝】漬けとく。
ポリ袋にたれの材料を入れてもみ混ぜ、豚肉を加えてさらにもみ混ぜる。空気を抜いて袋の口を閉じ、冷蔵庫で半日ほど（最低20分以上）漬ける。
（2）水菜も切っとく。
水菜は根元を切り、長さ5cmに切る。ポリ袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷蔵庫に入れる。
【夜】焼くだけ。
フライパンにサラダ油大さじ1/2を中火で熱し、豚肉を広げ入れる。ほぐしながら2~3分焼き、肉の色が変わってこんがりとしたら裏返して、さっと焼く。器に盛り、水菜を添える。
【副菜】「豆腐とねぎのみそ汁」
永遠の定番具材・豆腐とねぎのおみそ汁は、「やっぱこれだね」と言いたくなる安定感。豆腐が温まるくらいにさっと煮ればOKです。
材料（2人分）※1人分109kcal、塩分1.9g
木綿豆腐（小）……1丁（約200g）
ねぎ……1/2本（約40g）
だし汁……2カップ
みそ
作り方
【朝】切っとく。
豆腐は2cm角に切り、ペーパータオルを敷いたバットにのせてラップをかける。ねぎは幅5mmの小口切りにしてポリ袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じる。小鍋にだし汁を入れ、ふたをする。すべて冷蔵庫に入れる。
【夜】煮るだけ。
小鍋を中火にかけ、煮立ったら豆腐、ねぎを加えてさっと煮る。みそ大さじ1と1/2～2を溶き混ぜる。
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ご紹介した主菜２レシピは、朝仕込んでその日に使わない時は、ポリ袋のまま冷蔵で2~3日保存可能。作り置きとしてもピッタリです。
どちらのレシピも驚くほどお肉が柔らかくなっていて、「高級肉を買ったんだっけ？」と頭をよぎるほど。一度作ったら定番になること間違いなしのレシピです♪
料理／市瀬悦子 撮影／髙杉 純 スタイリング／浜田恵子
朝の仕込み5分で夜ごはんがラクラク！新定番のレシピ本
「毎日バタバタ忙しい！」という方のために生まれたレシピ本『仕込み5分の漬けとく献立 （オレンジページ）』は、親しみやすい味のメニューを全92品掲載。大人も子どもも喜ぶようなレシピばかり！調味料も基本的なものばかりですし、肉から魚のおかずまで全部作りたくなります。
朝5分と夜10分の15分ほどで、主菜と副菜の2品が無理なく作れる「漬けとく献立」。パッと見て分かりやすく調理のイメージがしやすい誌面も嬉しい1冊です。
レシピ本愛用中の編集部スタッフ曰く、「朝のあれだけでこんなに簡単においしい夜ごはんが食べられるの？と毎回感激。朝の自分グッジョブ！と思わず言っています」とのこと。
みなさんも「漬けとく献立」で、毎日のごはん作りを少しでもラクにしてみませんか。
