朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、日曜日の絵本。
家で過ごす日の読書に、自然に親しむ絵本をいかがでしょう。季節の移り変わりや自然のようすが生き生きと描かれた3冊を選びました。絵本のなかで動物たちも植物たちもみんな元気です!
きいちごだより。
さまざまな種類のきいちごが登場します。きいちごを紹介してくれるのは動物たち。自分の村のきいちごのことを手紙に書いて友だちにお便りします。
みちくさとうげのりすのりすえさんからくまのくまたくんへ、今朝、川へ降りる道で、みかん色の甘いもみじいちごを見つけたよ、という手紙が届きます。こんな愛らしい手紙を読みながら、読者はきいちごについて自然と知ることができるのです。やぎのめえこや、かたつむりのぐるぐる、うしのねむこ……。動物たちの個性が手紙に伺えるのが楽しく、きいちごの生える場所が村の名前から連想できるのもいいですね。
きいちごの「朝時間」は、雨あがりの朝のなわしろいちご。赤い実がきらきら光っています。
『きいちごだより』
絵:古矢一穂/文:岸田衿子
出版社:福音館書店
たまごがいっぱい!
生命の不思議がいっぱいのたまごの本です。昆虫や鳥、両生類や爬虫類のたまごがにぎやかに勢ぞろい。たまごは色とりどり。ジェリービーンズみたい。形もいろいろ。まんまるや細長いたまご。海鳥のたまごは先っちょがとがっています。だから、ころがっても岩だなから落ちないんだって。面白いのはトラザメのたまごで、皮袋のような変わった形をしています。
たまごの模様や手触りの違いにも意味がある。たとえば、両生類のたまごがネバネバしてるのは乾燥から守るためなのだそうです。生きるための戦略がちゃんと隠されているんですね。
たまごの「朝時間」は、ハチドリの小さなたまご。いつか羽ばたきながら花の蜜を吸う日を夢見ています。
『たまごのはなし』
文:ダイアナ・アストン/絵:シルビア・ロング/訳:千葉茂樹
出版社:ほるぷ出版
おおきな木。
イタリア人の絵本作家イエラ・マリの代表作。一本のおおきな木をテーマに描く美しい絵本です。
文字はひとつもない。言葉はなくても木はうたっている。それは、めぐる季節ごとに変わる歌。冬、おおきな木はすっかり葉を落とし、真っ白な雪の下でりすが巣ごもりをしている。春の兆しにりすが冬眠から目覚めると、裸だった木も芽吹きはじめる——。
木うたの「朝時間」は、生き生きと葉を繁らせる木。大地は緑におおわれ、鳥たちも木にやってくる。たぶん、木のうたを聞きつけて。
『木のうた』
作:イエラ・マリ
出版社:ほるぷ出版
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『きいちごだより』
*『たまごのはなし』
*『木のうた』
イマジネーションが広がる日曜日。
一冊の素敵な絵本と出会ったら、いつもと少しだけ違う月曜日が始まります。
楽しいにちようびを。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
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