今日のカフェボンボンは、生命の不思議がいっぱいのたまごの本。
復活祭(今年は3月31日)のイースターエッグにちなんで選びました。たくさんの命が生まれる春にぴったりの本です。
『たまごのはなし かしこくておしゃれでふしぎな、ちいさないのち』
文:ダイアナ・アストン/絵:シルビア・ロング/訳:千葉茂樹
出版社:ほるぷ出版
絶滅した鳥「エピオルニス」のたまごの化石が、来月オークションにかけられるというニュースが話題になっていますね。みなさん、世界最大のたまごの映像をご覧になりましたか?
ニワトリのたまごの100倍。高さ30センチ、幅21センチですって! こんな大きなたまごがゴロゴロあった時代を想像するだけでわくわくしますよね。
それにしても、ヒヨコはたまごからかえるって教えてもらったのはいつだったろう?そして、ヒヨコがニワトリになるって知ったのは……。
本書は、昆虫や鳥、両生類や爬虫類のたまごがにぎやかに勢ぞろい。たまごは色とりどり。ジェリービーンズみたい。形もいろいろ。まんまるや細長いたまご。
海鳥のたまごは先っちょがとがってる。だから、ころがっても岩だなから落ちないんだって。面白いのはトラザメのたまごで、皮袋のような変わった形をしているの。
たまごの模様や手触りの違いにも意味がある。たとえば、一見渋くておしゃれな模様はまわりの環境に擬態するため、両生類のたまごがネバネバしてるのは乾燥から守るため。生きるための戦略がちゃんと隠されているんですね。
たまごの「朝時間」は、ハチドリの小さなたまご。いつか羽ばたきながら花の蜜を吸う日を夢見ています。
Love, まっこリ〜ナ