朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、忙しい大人の心に効く絵本を。
今日もとくに変わったこともなかったけれど、空が青かった、夕焼けがきれいだった、ごはんがおいしかった。あたりまえに過ごせたことが幸せ。そんなかけがえのない日常に気づかせてくれる素晴らしい絵本を選びました。せわしない日々を送っていると感じたら、この絵本を手にとってみてください。いつも忙しくしている人の心を癒してくれます。
いま生きているということ。
詩人・谷川俊太郎の名詩『生きる』をもとにした絵本。さまざまな「いま」の情景を見つめることばにのせて、子どもたちの夏の一日を描きます。
ある夏の日、団地にすむきょうだいが、ふたりして祖父の家を訪ねていく。寄り道をしながら歩いていく。公園で遊ぶ子どもたち、木陰で涼む人や犬の散歩をする人も、鳥も蝶もアリもいまここにいて、おじいさんの庭にひまわりが咲いて、夏の日差しが輝いて。
「生きているということ いま生きているということ それはのどがかわくということ 木漏れ日がまぶしいということ」何気なく過ぎる時間のなかに、かけがえのない「いま」があると気づきます。
『生きる』
詩:谷川俊太郎/絵:岡本よしろう
出版社:福音館書店
なんでもない夏の一日。
英国を代表する詩人の名詩「夏の夕ぐれ」をもとにした絵本。農場の夏の一日が暮れていきます。木陰で家族が食事を楽しみ、牛や馬ものんびりと草をはむ。まきばの緑がさざ波のように揺れて風が通り抜ける。夏は太陽も急がないから、子どもも動物たちもまだにぎやかに遊んでいて……。
夏の夕方は一年でいちばん幸せな時かもしれません。なんでもない夏の日がいつまでも続いてほしい、また来年、その次もずっと。夕陽色の絵本で楽しんで。
『なんでもないなつの日「夏の夕ぐれ」』
詩:ウォルター・デ・ラ・メア/絵:カロリーナ・ラベイ/訳:海後礼子
出版社:岩崎書店
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『生きる』
*『なんでもないなつの日「夏の夕ぐれ」』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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