今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、日曜日の絵本。
詩人・谷川俊太郎の名詩『生きる』が素晴らしい絵本になりました。さまざまな「いま」の情景を見つめることばにのせて、子どもたちの夏の一日を描きます。
ある夏の日、団地にすむきょうだいが、ふたりして祖父の家を訪ねていく。寄り道をしながら歩いていく。
公園で遊ぶ子どもたち、木陰で涼む人や犬の散歩をする人も、鳥も蝶もアリもいまここにいて、おじいさんの庭にひまわりが咲いて、夏の日差しが輝いて。
「生きているということ いま生きているということ それはのどがかわくということ 木漏れ日がまぶしいということ」
何気なく過ぎる時間のなかに、かけがえのない「いま」があると気づきます。夏の光や匂いは、生の喜びをとりわけくっきりと感じさせてくれるのかもしれません。ページのすみずみまで細やかに描かれた人びとや風景をいつまでも眺めていたくなります。
『生きる』
詩:谷川俊太郎/絵:岡本よしろう
出版社:福音館書店
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イマジネーションが広がる日曜日。
一冊の素敵な絵本と出会ったら、いつもと少しだけ違う月曜日が始まります。
楽しいにちようびを。
Love, まっこリ〜ナ
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「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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