朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、本当に大切なことに気づかせてくれる本。
自分にとって大切なことや好きなもの。忙しい毎日のなかに紛れてしまいそうになるけれど、なんでもない日常のなかに幸せはきっとある。人生で本当に大事なものに気づかせてくれる2冊を選びました。緊張と心配で心が休まらない日々が長く続いています。読書でほっとするひとときをぜひ。
『マイ・プレシャス・リスト』
著者:カレン リスナー/訳:川原圭子
出版社:ハーパーコリンズ・ ジャパン
IQ185の天才でハーバード大学を飛び級で卒業。こんなすごいプロフィールをもつ19歳の女性、キャリーを主人公にした心温まる物語です。映画『マイ・プレシャス・リスト』の原作小説です。
天才ゆえの悩みを抱え、ネガティブな気分で日々を送るキャリーが、ある日セラピストの先生から渡された一枚のメモ。それは彼女が外の世界へ踏み出すためのプランが書かれたリストでした。最初のプランは好きなものを10個あげること。キャリーが思いついた「好きなもの」は、チェリー・ソーダ、通りの音、自分のベッド、それから……。迷いつつためらいながらも、自分の殻を破ろうとする彼女に心を動かされます。
キャリーのリストはワクワクするためのリスト。心が明るくなるためのリスト。幸せな気分で目覚めるためのリスト。毎日をちょっとハッピーにするために、リストを書いてみたくなります。
『家族って』
著者:しまおまほ
出版社:河出書房新社
エッセイスト・漫画家のしまおまほが、家族とのエピソードやかけがえのない思い出、日々の暮らしについてつづります。
息子と二人暮らしをしながらも、いつでも帰れる家がそばにある。「今日はチンピラするか」と父が言う。小学生の「わたし」は大喜び。島尾家にとって「チンピラ」とは、夜のコンビニエンスストアへアイスを買いにいくことだった。夕食後、家族三人で夜の道をぶらぶら歩く。一日の終わりの「楽しいオマケ」が、なんでもない毎日を輝かせた。両親や祖父母と暮らした日々が、陽だまりのように著者をいつも柔らかく包み込む。
あっという間に過ぎた夜の散歩も、いまは戻りたくても戻れない場所も、息子と暮らす日々もすべてまほさんの大切なもの。何気ない日常がずっと続いていく幸せを感じます。
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
*『マイ・プレシャス・リスト』
*『家族って』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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