忙しい朝を快適にするために工夫している2つのこと|長田麻美さん朝美人インタビュー

 

自分らしい、心地よい朝時間を楽しんでいる方にお話をきく朝美人インタビュー。

今回は、フルタイム勤務で平日はワンオペ育児でも娘さんとの朝ごはんを大切にされている、長田麻美さんにお話をお聞きしました。

長田麻美さん (広報/フードスタイリスト)

プロフィール

1983年大阪生まれ。新卒入社後、新規事業の立ち上げ営業・マネジメント・商品企画などを経て結婚・出産。娘のアレルギー発症をきっかけに、「食べること」への興味が高まり、食育アドバイザー資格を取得。”ひと工夫”で背伸びせずごはんづくりが楽しくなるような幼児食やおやつのアイデアを日々研究。現在は、同社で広報として働きながら、副業で企業向けのレシピ開発や盛付けをはじめとしたフードスタイリング提案に取り組む。2017年からは、生活情報誌「サンキュ!」の専属読者モデル・公式ブロガー・主婦インフルエンサーとして発信の場を拡大中。
◆instagram:@i.am._asami
サンキュ!公式ブログ「こどもごはん、ときどき、おやつ」
Amebaブログ「ふだんの食卓、とっておきの食卓」

普段の朝時間の使い方について教えてください。

まず、我が家についてご説明すると、産休からの仕事復帰のタイミングで娘と上京してきたので、月の2/3は娘と2人暮らしをしています。

本来は実家も夫もいる大阪で、慣れた仕事で復帰する方が心身ともにラクでしたが、子どもを保育園に預けて仕事をするなら、やったことのない仕事に挑戦して成長したいと思い、夫も「好きなことをやって輝いて」というスタンスだったので、東京行き(当時、新サービスの立ち上げの企画をやらせてもらえるということで)を志願しました。

このため、家族3人で過ごせるのは月に10日程度で、大半はワンオペ育児。夫がいるときは、送り迎えや家事など私より手際よく(笑)手伝ってくれます。

平日(ワンオペバージョン)

娘より早く起床して家事(洗濯・小掃除)をしつつ、自分の身支度と朝ごはんの準備をします。朝ごはんができるころに娘が起きてきてくるので、一緒に食事をします。食後は娘の身支度をして、登園後に私も出勤します。

朝ごはんの基本のフォーメーションは、主食(ごはんorパン)、メイン料理(肉or魚or大豆食品)、野菜料理(緑黄色野菜・旬の野菜)、旬のフルーツと決めているので、品数に迷うことはありません。

野菜料理は、生野菜以外は「仕込みタッパー」から取り出して盛り付けるだけ。「仕込みタッパー」は、よく使う定番の野菜を3日分ずつ仕込んだものや、晩ごはんの副菜を多めに作って冷蔵保存したものです。

フルタイムで働いているので、夜はお迎えもぎりぎり。晩ごはんや入浴は、寝る時間が遅くならないようにスピード重視なので、朝ごはんの時間は丁寧に過ごすことを大切にしています。

休日(ワンオペバージョン)

休日はいつもよりゆっくり。娘と一緒に起きて朝ごはんを作ることもあります。ホットケーキを焼いたり、昼ごはん用のパンを発酵させたり。できるだけのんびり、一緒にお手伝いも促しながら過ごします。

休日は自分にも休息を与えつつ、平日にできない「なんでもない時間」を味わって過ごしたいと考えています。

お忙しい中でも朝ごはんを大事にするようになったキッカケや、大事にするようになってよかったことがあれば教えてください。

きっかけが2つあります。

独身時代の生活を振り返ると、週7外食、深夜を過ぎて晩ごはん、朝ごはんは食べない生活…。サボろうと思うと一番サボってしまうのが朝ごはんでした。

仕事復帰をしたら娘の朝ごはんもおろそかにしてしまうのではないか…と思い、復帰半年前の離乳食開始時に自分との約束をする目的で、毎日のごはんを記録するためinstagramに投稿し始めました。

すると、離乳食や幼児食の投稿に対して全国のママから、「頑張って作ったのに、全然食べてくれない」「このレシピを教えてほしい」「盛付けを真似してもいいですか?」など、コメントやメッセージで反応がありました。

子どものごはんに悩んでいる人の多さや、自分の投稿が誰かの役に立っていることを知り、何か自分にできないかなと思うようになりました。このタイミングで企業さんから盛付けのお仕事を頂くようになり、今のフードスタイリングの活動にも繋がっています。

2つ目のきっかけは、娘が8ヶ月の時に卵アレルギーと診断されたことです。それまで卵がどの料理に入っているかも気にすることがなかったので、聞いたときは嘆きました。

でも、いろいろ調べて、卵なしでも卵ありと変わらない食事を準備できるように考えるようになりました。今では卵アレルギーも治ったのですが、完全除去の時代は「ひと工夫」を楽しみながら、卵なしレシピをたくさん考えました。

朝ごはんをどんな風に楽しまれていますか?

娘との朝ごはんは欠かせない朝習慣なので、器や盛付けで楽しんでいます。お気に入りの沖縄のやちむん焼きや木工食器などを中心に、その日の気分で盛付けをしています。

豆皿に盛っていろいろ並べたり、シンプルなお皿には野菜や果実のソースで絵を描いたり、目で見て楽しい、元気がチャージできるような一皿を心がけています。

とはいえ朝は時間も限られているので、だいたい全てを朝15~20分くらいでできるように仕込みは夜にしておきます。

例えばメイン、主食も仕込み済みです。

  • メイン
    お肉やお魚の下味は、ジップロックやポリ袋に入れた調味料に夜に漬けておくなど、朝は焼くだけ、煮るだけでOKという状況に。焼く時もフライパンを使うと洗い物が増え、油も気になるので、コンベクションオーブンを使います。片づけもラクになります。
  • 主食
    ごはんの他に、パンをよく焼きます。前日に仕込んでおけば、朝焼きたてのパンを食べることができます。
    自家製でなくても、市販の食パンを型で抜いたり、フルーツサンドにしたり、ちょっとした工夫でお皿の上は華やぎます。

朝、娘の表情を見て、嬉しそうだったり、「これはくまさんの顔だね!」と意図したことに気付いてくれたりすることがとても嬉しくて、モチベーションになっています。

忙しい朝の時間を快適に過ごすために、工夫されていることを教えてください。

「仕込み」と「型化」、そして私自身が楽しむことだと思います。

メイン+主食+野菜+フルーツを準備すると決めておくことで、無駄のない買い物・調理が可能です。

子どものためにやっていると思うと、「こんなにやってあげているのに」「忙しいのに」と考えてしまいがちなので、「自分が楽しむためにやっている」「娘はそれに付き合ってくれている」くらいに思っています。

仕込みや型化は、楽しむことを阻害する要因を取り除くために生まれた工夫です。

ちなみに、時には市販のお惣菜を使うこともあります。無理して作ろうとすると苦になることもあるからです。そういう時もパックのまま食卓に並べるのではなく、豆皿に盛りつけたり、ちょっと味を変えたりするようにしています。


朝美人のある一日の過ごし方

▼長田麻美さんの場合
7:00
起床、家事、朝ごはん準備、身支度、メールチェック、スケジュール確認
8:00
娘起床、朝ごはん、着替え
9:00
登園・通勤
10:00
出勤
17:30
退勤
19:00
晩ごはん準備・晩ごはん・片づけ・仕込み
20:30
お風呂
21:30
娘が就寝
24:00
家事・自分時間などを過ごして就寝

 

初めての仕事への挑戦と生活状況の変化。この2つを両立し、娘さんとの朝ごはんを楽しむためにどんな秘訣があるのか…とお話を伺うのが楽しみでした。仕込みと型を決めて仕組み化すること。どんな人にも、朝に限らず、取りいれたい考え方です。手間を省けるように使う道具を選んだり、お惣菜に頼ることもあるという、メリハリある選択が限りある時間の中で快適に過ごすコツですね。(朝時間.jp編集部)
 

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