自分らしく心地よい朝時間を楽しんでいる方にお話をきく朝美人インタビュー。
今回は「タイムコーディネート手帳」の考案者である吉武麻子さんです。
2児のママとして子育てしながら、時間管理のコンサルティングの仕事をする吉武さん。仕事も家族との時間も充実させる秘訣は、朝の時間の使い方にも詰まっていました。
吉武麻子さん(TIME COORDINATE株式会社代表/タイムコーディネート手帳考案者)
海外の広告業界で365日仕事に追われ、結婚・妊娠・出産と自身のライフイベントと葛藤した経験から仕事・子育て・家事・パートナー・自分時間を望むバランスで実現しながら仕事のパフォーマンスはアップさせるオリジナルのタイムコーディネート術を考案。個人事業主、副業・会社勤めのワーキングマザーなど公私ともに時間を効率よく使い、目標実現をさせたい方に時間管理のコンサルティングサービスを提供している。2児の母。
Blog:https://ameblo.jp/happykosodatejikan/
Instagram:@time.coordinate
タイムコーディネート手帳2023年度版(2022年10月はじまり)販売中:https://time-coordinate.stores.jp/items/62bd547bd858744e2c8d758d
普段の朝時間の使い方について教えてください。
4時起床で、まずはヘアメイクをして目を覚まします。朝から気分を上げたいので、バラエティやお笑いなどを見ながら支度をすることが多いです。笑うって大事ですよね!
支度が終わったら、新規プロジェクトの準備を進めたり、セミナー資料を作ったりと、わりと脳に負荷がかかるクリエイティブなことに取り組みます。起きてから3時間は脳のゴールデンタイムと言われていて、脳が活発に動いているからです。朝からクリエイティブなことに取り組むと、頭もスッキリ。
朝活を主催しているので、5:50からの10分間はメンバーとのシェアタイムで心地よくリラックス。6時からファミリータイムに突入で、慌ただしくなっていきます。
平日は朝4時起床なのですね。とっても早いですね!
元々は夜型だったのですが、“寝落ち”の罪悪感が嫌で、朝型にシフトしました。
子育て中でもやりたいことってたくさんありますよね。でもあっという間に1日が過ぎていく。今日こそは!と子どもが寝た後の“おひとり様時間”を楽しみにしていても、疲れ果てて子どもと寝落ちしてしまって。目覚めたときの気分の悪さといったら…(苦笑) そんな自分に自己嫌悪。
それならいっそのこと「夜は潔く寝よう!代わりに睡眠はしっかりとって朝起きよう!」と4時起き生活がスタートしました!
ちなみに主催している朝活をスタートさせたのは、コロナで緊急事態宣言がはじめて出され、当時の私と同じような気持ちになってるお母さんたちが多かったのがきっかけです。
休日の朝はどのように過ごされているのですか。
週末の朝は、平日よりスロースタートで、ファミリータイムです。家族でお出かけの予定がない日でも、午前中のうちにスーパーに買い物行ったり、子どもたちと公園に行ったりするようにしています。
元々私はダラダラするのが好きなタイプなのですが、小さな子どもがいるとずっと家にいるのも難しくて。それに1日ずっとダラダラしてしまうと「もったいない週末の過ごし方しちゃったな」と思ってしまうので、朝のうちにやることをやって、堂々と午後からダラダラするようにしています(笑)
体を休めることも大事ですから、ゆっくりする時間を取ることや、「ダラダラ=ダメな私」ではなくて、ダラダラしたいときはそんな自分にOKを出すのも大事ですよね。
これは欠かせない!という朝の習慣があれば教えてください。
朝起きていきなり家事!とか仕事!ではなく、「まず自分時間を取ること」を大事にしています。
具体的にはヘアメイクと白湯を飲みながらのリラックス時間です。鏡の前でメイクをしながら肌と会話して、にっこり微笑んでいい1日のはじまりをイメージ。メイクさえできていればいつでもZoomに出られるので、子どもが早く起きてしまった日にも慌てることはありません(笑)
メイク後は、白湯を飲みながらその日やる予定のクリエイティブなタスクについて、頭で考えを巡らせる時間を持っています。実際に手を動かし始める前のウォームアップという感じです。
2人のお子さまがいらっしゃると朝もお忙しいのではないかと思います。朝時間をハッピーに過ごすために心がけていることや、工夫していることを教えてください。
大人の時間のスピードと、子どもの時間のスピードは違うので、朝の準備で子どもに「早くして!」「急いで!」と言わないためにも、子どもたちには余裕をもって早めに声掛けするようにしています。
大人ができると思っているタイムスケジュールでは、子どもたちにとってはスピードが速すぎるんですよね。なので、自分が考える1.5倍~2倍かかると思って、余裕をもって動くようにしています。そしたらイライラせずに、こちらも穏やかでいられるんです。
あとは、人との約束は16時半には終わらせて、そこから子どものお迎えに行く前に、毎日翌日のタスクをタイムコーディネート手帳に書き留めています。朝起きてから「何しようかな?」と考えずに済みますし、早め早めのスケジュールでイレギュラーにも対応できるように工夫しています。
朝に使うものでお気に入りのアイテムを1つ教えていただけますか。
手前みそですが、『時間の超基本』を1ページだけ読むようにしています。ペラペラペラ~っとめくって今日はここと思ったところを開いて、読む。何か1つでも意識して1日過ごすと、全然違うんですよ。
ちょっと頭がお疲れモードの日は、細かいノウハウ的なことではなく宇宙物理学の先生が監修された本の前半部分を。時間のルーツをたどると「あぁなんだか生きているだけですごいことだな~」と実感。
後半の私が監修した部分は、仕事や生活での具体的時間術を、見開き1ページで図解も使って解説しています。今日のヒントを得るツールにしていただけたら嬉しいです。
『時短、効率化の前に 今さら聞けない時間の超基本』(朝日新聞出版)
タイムコーディネーターとして書籍監修をしたり、手帳を考案したり、時間管理のプロでいらっしゃる吉武さん。一日のはじまりはどうあるとよいと思われますか?こういうことを意識した方がよいなどオススメがあれば教えてください。
どんなカタチでもOKです!大事なことは、「あ~今日も楽しい&充実の1日がはじまる♪」とワクワク起きること&自分が心地良い過ごし方をすることなんです。
だから他人の朝活を見て、運動しないと!朝はマインドフルネス…というのはナンセンス。自分が心地良い、達成感を得られるような過ごし方を追求してみて欲しいです。
ちなみに私も、小さい子どもを2人抱えて、朝が貴重な活動時間だった頃は、1分たりとも無駄にできない(笑)!と猛烈に仕事をしていました。少し軌道に乗って余白ができてきた今、朝から丁寧にお茶を淹れたり、今日1日を想ってにんまりしたり、そんなゆるむ時間を少し取ることが1日のエネルギーとなっています。
新生活シーズンは役割や生活リズムが変化する時で、慣れないし毎日大変です…。こういう時だからこそやっておくとよいことなど、1つアドバイスをお願いできますか。
春というと、新しいスタートであれもやりたい!これもやりたい!と計画しがちですよね。でも実は、お子さんの入学入園・新学期だったり、お仕事でも部署異動があったりと、1年でも最も変化が多く、がんばっても達成感を得にくいのがこの時期の特徴です。
そんなときだからこそ、自分がほっとできる、気分の上がることを生活に取り入れたいもの。日常のペースをつかむだけでも二重丸!頑張った自分に美味しい紅茶を入れるとか、好きな音楽を聴くとか、春物のお洋服で気分をあげるなど、いつも以上に自分を労わることを忘れないでください。
吉武さんのある一日の過ごし方