朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『おべんとうの時間(4)』。
日本各地のさまざまな場所で、いつものお弁当を見せてもらい、その人のエピソードを紹介。「おべんとうの時間」シリーズの一冊です。今回は、インドのお弁当配達人を追うエッセイも収録しています。
『おべんとうの時間(4)』
写真:阿部了/文:阿部直美
出版社:木楽舎
さまざまな職業の人たちが、しばし仕事の手を休めて手作りのお弁当を食べている。お弁当のおかずを頬張ると、自然とみんな笑顔に。ちょっとくすぐったいような表情なのは、きっと作り手の愛情がお弁当箱にぎゅっと詰まっているから。
なかには、夫婦で協力しあってお弁当作りをする人も。石垣島で車海老養殖場を営む本村浩司さんは、自分が先に起きたらご飯を炊いてさっと一品。今日のお弁当のおいしそうなチャンプルーはご主人が、卵焼きやウインナーは奥さんが作ったのだそうです。
草津温泉で湯もみ娘として働く黒岩幸枝さんは、同僚とのお弁当の時間をとても楽しみにしています。数年前にご主人を亡くし、誰にも言えなかったつらい気持ちを仕事仲間に初めて話せた。自分で作ったお弁当をみんなと食べる黒岩さんはとびきりの笑顔です。
お弁当の時間は束の間かもしれないけれど、食べる人にとってはかけがえのないひとときだと思います。今日もごちそうさま。お弁当を作ってくれる人へのありがとうの想いが伝わってきます。
以前ご紹介したこちらもぜひどうぞ。
*『おべんとうの時間(3)』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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