今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『こいしいたべもの』。
みなさんの心によみがえる「こいしいたべもの」は何ですか? エッセイストの森下典子が、身近な食べもの思い出を綴った一冊をどうぞ。
『こいしいたべもの』
著者:森下典子
出版社:文藝春秋
「こいしいたべもの」のひとつは、お母さんと一緒に作ったホットケーキ。多感で傷つきやすかった著者は、自分が「子どもらしくない子ども」なのだと思えて後ろめたかった。
けれど、ホットケーキを作っていたあの時は、ただの無邪気な子どもに違いなかった。夢中で焼いてお母さんにほめられるのが嬉しくて。熱々のホットケーキをお皿に乗せて、バターを真ん中に載せると心もとろけた——。
小学校の同級生がいつも買っていたコロッケパン、家族そろって食べたカレーライス、徹夜明けの「ペヤング」の味。さまざまな味が柔らかいタッチの絵とともに綴られています。
おいしい記憶が生きていく力になるのは、きっと愛する人たちの思い出がよみがえるから。だから恋しくて、いつまでも色褪せることがないのかもしれません。
Love, まっこリ〜ナ
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