今日のカフェボンボンの本棚は、『ごはんぐるり』。
作家の西加奈子の美味しくておかしいエッセイ。子どもの頃のカイロの食事、大人のバーベキュー、朝一番で淹れるコーヒーの儀式、初デートで行く店は?
『ごはんぐるり』
著者:西加奈子
出版社:文藝春秋
西加奈子さんが作る料理はとても「普通」なのだという。全体的に「茶色〜」というのだけれど、料理にまつわる話は弾けるようにビビッド。生命力にあふれているのだ。
誕生日のケーキは絶対ホールじゃなきゃダメ。ケーキの上に載っているのは「イチゴやないとあかん!」。お酒を飲みながらふと疑問に思う。生ハムやからすみや燻製のつぶ貝なんていつから好きになったんやっけ?
夢は男子校の寮母さんになること。生徒たちが自分の作ったごはんをガツガツと食べるところが見たいのだという。
アルバイト時代に張り切って作ったまかない料理。「美味しい!」と喜ばれた瞬間が忘れられない。寮母さんの夢はその時の延長線上にあるのかもしれない。
美味しくって楽しい話でほろ酔い加減。気持ちがすごーくほぐれます。
Love, まっこリ〜ナ
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