今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、人気小説家・小川糸の『あつあつを召し上がれ』。
人生の節目で食べたおいしいごはんをめぐる短篇集。優しい味わいにほろりとする物語をどうぞ。
『あつあつを召し上がれ』
著者:小川糸
出版社:新潮社
中華街で恋人と食べるごはんは、熱々のしゅうまいにとろとろのスープ。大きなどんぶりに山盛りの「ぶたばら飯」を恋人がよそってくれる。心もお腹も満たしてくれる、幸せなごちそうのあとに待っていたのは……。
お別れ旅行で食べた滋味あふれる朝ごはん。恋人との最後の食卓がこんなにおいしいなんて。ごはんを食べ終わったら、ふたりはもう何もすることがない。手をつなぐこともこうしてごはんを一緒に食べることも。
もう二度と味わえない、たった一度の食卓だからこそ、心と体ぜんぶで味わう。人生のさまざまな節目のごはんの味は、その人にとって特別のものだから。忘れらない味の記憶は、時が経つほど懐かしく胸にじんわりしみてきます。
小川糸さんの小説、こちらもぜひどうぞ。
*『ツバキ文具店』
Love, まっこリ〜ナ
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