今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『あかねさす 新古今恋物語』。
紫式部、和泉式部、在原業平らの和歌から新たに生まれた恋愛短篇集。人気歌人で小説家の加藤千恵が、恋する気持ちをせつなく描きます。
『あかねさす 新古今恋物語』
著者:加藤千恵
出版社:河出書房新社
はるか昔に作られた恋の歌。和歌の言葉がちょっとむずかしくたって、人を慕わしく思う気持ちはちゃんと伝わる。心を震わせる。
『新古今和歌集』のなかから著者が恋の歌を厳選。そのときめきや狂おしさはそのままに、22篇の色鮮やかなラブストーリーが生まれました。ショートストーリーの最後には著者の現代語訳短歌が付いています。
昔のひとが和歌に込めた想いは、たとえばこんなふうによみがえる。「準備していたのに雨で穿けなかったスカートみたい 言えないでいる(加藤千恵)」
どうしようもないほどせつなくて、甘くて、ひそやかな恋の歌と出会える一冊。千年も前の恋ごころがしっくりとくる、身近に思える不思議を感じます。
加藤千恵さんの本、以前ご紹介したこちらの小説もどうぞ。
*『真夜中の果物』
Love, まっこリ〜ナ
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