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生きづらさをあきらめない。栗原類さんが「発達障害」を語った一冊

 

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由』

モデル・タレント・役者として活躍する栗原類さんが、自分の発達障害について語ります。発達障害を知るきっかけに、そして、誰もが輝ける場所を見つけるヒントに満ちた一冊です。

20170923
発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由
著者:栗原類
出版社:KADOKAWA

小さい頃から感覚過敏だった類さん。感情表現が苦手で無表情に見えてしまう。記憶力が弱いから、聞いた話を忘れてしまう。料理は好きだけれど、手順やレシピは覚えていない……。発達障害は脳のクセ。このクセとうまくつき合わなければ、日常生活が立ちゆかなくなってしまうことも。

8歳で発達障害のひとつADD(注意欠陥障害)と診断されて以来、生きづらさを抱えながら歩んできた道のりが、ありのまま率直に語られています。母・泉さんや信頼する先生たちのサポートを受け、自分の特性に早くから対処できたことで「自分が輝ける場所」を見つけられたのだそうです。

発達障害について、自分を好きになることについて。多くの人に伝えたいという想いが類さんの言葉にあふれています。「誰もが自分が輝ける場所を見つけられる」という真摯なメッセージが伝わってきます。

類さんはまだ夢の途中。周囲の力を借りながら、僕なりのペースで歩んでいこうと思う。類さんのひと言が心にしみました。子どもに願うことはたったひとつ「幸せになってほしい」という、お母さんの愛のことばも。

日々、さまざまな理由で生きづらさを感じている人の背中をそっと押してくれる本。又吉直樹さんとの対談はとても楽しくて読み応えがあります。

Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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