今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『彼女のこんだて帖』。
小説家・角田光代が料理をモチーフに描く、レシピつき連作短編小説集。おいしいごはんをめぐる15篇に、心もおなかもじんわりと満たされます。
『彼女のこんだて帖』
著者:角田光代
出版社:講談社
今夜の献立はなんですか?
もしかしたら、今日のごはんが日常を変えるかもしれない。誰かの心に小さな幸せの種をまくかもしれない。この小説を読むとそんなふうに思えます。
失恋したばかりの女性が自分ひとりのために料理をする。泣きたい夜の献立はラムステーキ。いつも料理をほめてくれた恋人の声を思い出しながら、それでも、元気になるためにさみしさもしっかり噛んで味わう。
「妻の作る料理はどこの店でも食べられない」妻を亡くした夫が気づく。台所に立つ妻の後ろ姿とともに蘇る、日に日に恋しさが募る料理とは……。
少しずつ重なり合う15のストーリー、それぞれの登場人物たちの心に残るひと皿があります。誰かのために想いをこめて作った料理が、ささやかな日常にあたたかな光をともしてくれます。
Love, まっこリ〜ナ
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「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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