今日のカフェボンボンの本棚は、新刊『これでいいのだ!瀬尾ごはん』。
「かんたんだからおいしい!」を提唱する料理研究家・瀬尾幸子のご飯術。家のご飯は作るのも食べるのもがんばらなくていい。気張らずにできるおいしい料理の極意を伝えます。
『これでいいのだ!瀬尾ごはんー台所まわりの哲学』
著者:瀬尾幸子
出版社:筑摩書房
これでいいのだ!
このことば、大好きです。
これ以上大らかなことばはなかなか見つからない。著者の瀬尾幸子さんの料理哲学は、この一言に尽きるのだと思う。
自分のための日々のご飯は「なんてことない」料理でいい。手の込んだ料理は食べるのにもパワーが必要。ふだんはシンプルなおかずのほうが体も心も疲れないのだという。
毎日ごちそうを作らなくても大丈夫。そう言われたらすごくホッとしませんか。
瀬尾さんが紹介する料理は、素材を存分に生かしたメニュー。焼くだけ、煮るだけ、茹でるだけでおいしい。焼き卵かけご飯、ナス焼いただけ、切り干し大根サラダ、キュウリもみトースト、大人の鶏そぼろとシブい献立が並びます。
がんばらない料理のコツは、簡単なことをていねいに。「おいしい」の基準も自分次第。よし、これでいいのだ!と思えばそれが私の味、わが家の味となる。その味をアレンジしたり試行錯誤しながら深めていくのも料理の楽しさですよね。
瀬尾ごはんの「朝時間」は、玉卵(たまたま)うまい丼。
とろとろ卵と玉ねぎのハーモニー。お腹から力がわいてくる朝ごはんです。
台所に立つのがますます楽しくなる本です。
Love, まっこリ〜ナ
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