自分らしく心地よく朝時間を楽しんでいる方にお話をきく朝美人インタビュー。
今回は、整理収納アドバイザーの三條凛花さんにお話しをお聞きしました。
File139 三條凛花さん (整理収納アドバイザー)
プロフィール
1988年生まれ、東京都在住。整理収納アドバイザー。約13畳のワンルームで夫、1歳の娘、2匹の猫と暮らしています。苦手だった家事と少しずつ向き合うべく2015年にブログ「365日のとっておき家事」を開設。2017年3月にはじめての著書『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)を発売。
三條さんの普段の朝の過ごし方について教えてください。
わが家は夫の帰宅時間が遅いので、私の就寝も午前1時ごろ。朝のスタートは遅めで、平均して7時前後に起きます。
朝にすることはざっくりしたタイムテーブルになっており、7時台は子どもや猫の世話など家族のサポートとルーティン家事をする時間。8時台は離乳食と自分の朝食、洗いもの。9時台は娘と遊んだり声かけをしながら家事とメイクを。これで私の朝時間は大体完了です。
ただ、7時前に起きられたときはを作ります。たとえばまだ娘が寝ているなら、温かい紅茶を入れて、朝読書を。娘も早起きだったら、天気が良ければふたりで散歩に出かけます。
忙しい朝の時間を快適に過ごすために、工夫されていることを教えてください。
小さな子どものいる生活では、朝の家事や雑事が思い通りに進まないことも。そんなときに役立つのが私の考えた時間管理術「スリークエスト」。1時間に3つだけ「今すぐに、絶対に処理したいこと」を選んで優先的に動くことで、「次はなにをしよう?」と迷うことなく、集中できます。
やる気の出ないときのために考えたやり方なので、基本ルールは「3つ終わったら自由時間」ですが、忙しい朝は別。設定した3つを終わったら、次のキリのいい時間を目安に、同じようにスリークエストをくり返します。
家で仕事をする私には明確なタイムリミットがありません。だからこそ、だらだらしない工夫が大切。スリークエストをすることで、集中力を切らさずに、朝のタスクを回していけます。
朝使うもので、お気に入りのアイテムをひとつ教えてください。
エプロンです。私のなかの「母」の記憶は、いつもエプロンをしている姿。だから、私にとってのエプロンは家庭生活の象徴のようなものなのです。
そういった背景があり、結婚してから1着目を買うまでにかかった時間はなんと3年。昔から、シンプルな形のエプロンがあまり似合わないのが悩みで、なかなか良いものが見つからなかったのです。「骨格診断」を受けたのがきっかけで、自分の体型に合わせた選び方がわかったのが、今のエプロンを選んだ決め手でした。かわいすぎず、シンプル過ぎず、悩みに悩んで選んだお気に入りの1着。
朝、身じたくの仕上げにこのエプロンをきゅっと結ぶと「今日もがんばろう」と、気持ちが引き締まります。
朝の欠かせない習慣を教えてください。
毎朝必ずしていることが3つあります。
まずは起きたらなるべくすぐに、カーテンをすべて開けること。朝日を浴びるとやる気いっぱいになれるからです。
次にベッドメイキング。ベッドをきれいに整えておかないと、それだけで散らかった感じになり、やることがたくさんあるように錯覚してしまうのです。
そして3つめは「家事ノート」を開くこと。このときに見るのはひと月分のスケジュールをまとめたページです。大体3日分くらいの予定をざっと確認し、今日やらなければいけないことと、今日やっておくとあとがラクになることをチェックします。
朝にノートを開いて先々の予定を見ておくだけでも、頭のなかに1日のスケジュール感がまとまるのです。
新刊「時間が貯まる 魔法の家事ノート」では、部屋を片づけられなかった三條さんを変えた1冊のノートの使い方をご紹介されていますよね。
毎日の家事以外にも、洋服や記念日リスト、家系図や収納マップなど、様々なことを家事ノートにまとめておくことをおすすめされていますが、朝時間の悩みに多いのが「朝ごはんのマンネリ化」なんですが…おすすめの解決方法はありますか?
朝食のヒントとなる「枠」を曜日ごとに決めておくのがおすすめです。枠の中身はテイスト(例:和朝食)と献立(例:ごはん、たまご、緑の副菜、赤の副菜、汁物)の2つ。
「(和の)ごはん」一つとっても、「お粥」「卵かけごはん」「納豆ごはん」などさまざまあるので同じ組み合わせにならず、「今日は何を作ろう?」と0から考える必要もありません。
新しいメニューに挑戦したいときのために作っているのが「レシピくじ」です。作りたい朝ごはんのレシピ名と参照元(書籍名+ページ、サイト名+URLなど)を折り紙にメモして、中身が見えないように折り、びんに詰めておきます。献立決めのタイミングで「レシピくじ」を参考にすればいつもと違う朝食も楽しめます。
新刊「時間が貯まる 魔法の家事ノート」
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試行錯誤しながら家事の悩みを解消してきた経験を綴るブログが大人気の三條凛花さんが、上手に暮らしをまわすために毎日書いている「家事ノート」を大公開。
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朝美人のある一日の過ごし方
三條凛花さん(整理収納アドバイザー)
「何をするか、何を作るか」を毎朝悩まずにすむ暮らしは心地良さそうですよね。お話を伺った中で、「やるべきこと」は家事ノートで管理しながら、朝読書や体操などの「やりたいこと」は早く起きられたらできる「ごほうび」にされていることが印象的でした。「やるべきこと」とそれ以外の「やれなくても大丈夫なこと」をしっかり分けて考えると、暮らしに余裕が生まれそうですね。(朝時間.jp編集部)