自分らしく心地よく朝時間を楽しんでいる方にお話をきく朝美人インタビュー。
今回は、翻訳の仕事をされている川嶋加奈子さん。仕事のスケジュールが変動的で、時差のある海外との取引も多く、目覚めてすぐに仕事をはじめることもあると聞いて、朝時間.jpスタッフもびっくり!
そんな中でも早朝イベントに参加されたり、自分の生活を楽しんでいる様子だったので、その秘訣を伺いたいと今回お話しを聞かせていただきました。
File135 川嶋加奈子さん (会社員)
プロフィール
大学卒業後、大手小売業で商品開発に携わる。在職中に映像翻訳に興味を持ち、仕事をしながら翻訳学校に通う。映画やドラマの字幕・吹替翻訳を本業にしたいと考え、翻訳学校3年目に会社を退職。卒業と同時に株式会社 東北新社の字幕演出課に入る。のちに 外画制作事業部 翻訳室へ異動。数年前、会社を辞め大学院へ進学した夫と2人暮らし。自分では絶対読めないような古文書の内容や歴史を分かりやすく解説してくれるので、夫の研究対象の奈良や京都を旅行することが楽しみ。
海外とのやりとりも多く、スケジュールが不規則で、朝起きてすぐに仕事をはじめることもあるそうですね…!普段はどのように朝時間を過ごしているのか教えていただけますか?
在宅勤務を認められていることもあり、平日と週末の過ごし方に特に変わりはありません。週末に日本語吹替版の収録に立ち会うために朝からスタジオに行くこともあるので、どちらかというと出社する日、しない日という区別になっています。
朝は5~6時の間に起き、まずメールチェックをします。急ぎの案件がある場合は手帳でその週のスケジュールを確認し、やり繰りの方法を考えます。その日の朝に翻訳の納品がある場合は、訳や添付資料の見直しをし、9~10時くらいまでにメールで納品を済ませ、出社します。
在宅勤務の日は、そのまま別の仕事に取り掛かります。裁量労働制のため、出社時間も自分のスケジュールに合わせて調整しています。会社でやった方がいいことが多ければ8時前に出社して仕事を始めることもありますし、ほんとにまちまちです。
朝早くから、お仕事スイッチを入れるために工夫していることはありますか?
工夫というほどのことはないのですが、まず窓を開けることです。雨が降ってても、寒くて窓を開けたくない朝でも、細くてもいいから窓を開けて空気を入れ替えます。眠い空気が外に出ていく感じがするので、ベッドには戻らずに済みます。
あとは、とにかくデスクの前に座りPCの電源を入れること。仕事の内容を自分なりに細分化しているので、取っ掛かりやすそうなものや興味が湧いたものから始めます。締切間際で時間的な制約から強制的にスイッチが入る場合も多いのですが、とにかくデスクの前に座ることが肝心です。
朝の欠かせない習慣を教えてください。
マインドマップを描くことです。マインドマップ講師をしている友人の関亜紗子さんが教えてくれた思考を整理するノート術で、仕事の効率化にすごく役立っています。
何にでも使えるので、パンクしそうになったスケジュールを整理したり、翻訳するドラマや映画の複雑な筋書きやキャラクターを把握したりする時にも使っています。ふと思いついたこともパッとマインドマップにメモしておけば、後で翻訳に生かすこともできるので、とても便利です。
別の友人にも紹介したところ、さっそく使ってくれました。「1日のスケジュールをマインドマップに書き出してみて、どう考えても全部はできないなと思っていたのに、すべて終えられる日があってびっくりしている」という感想をもらってうれしかったですね。
川嶋さんの「朝の3種の神器」を教えてください。
CITTA手帳&モレスキン、夏野苺さんのカレンダー、コーヒーが朝の3種の神器です。
手帳は数週間~数ヵ月先でやりたいことやスケジュールを把握するため、モレスキンは手帳の内容を日々の行動に落とし込むマインドマップを描くために使っています。モレスキンには新聞や雑誌の切り抜き、映画の半券なども貼るので、使い終わる頃にはかなり太ってます。
卓上カレンダーは数年前から写真家の夏野苺さんが作ってる物を使っています。曜日がなくて、日にちの数字と満月と新月のマークしかないカレンダーですが、在宅勤務になり曜日感覚がなくなってくると、妙にしっくりします。元々、苺さんの写真が好きなので見ているだけでも楽しいのですが、個展で苺さんにお会いした時に「私の写真は『読んで』ほしい」と言われたことがとても印象に残っているので、自己流で写真を読む練習をしています。
コーヒーは自宅で自分で淹れることが多いので、いろいろな豆を楽しんでます。特に好きなのは丸山珈琲さんの「信州まつもとブレンド」で、手に入る時に少し多めに買っています。
朝時間を活用して今後やってみたいことを教えてください。
在宅勤務が続き、仕事が立て込んでくると、どうしても運動不足になりがちです。スマホに入ってる万歩計を見て、あまりの歩数の少なさに衝撃を受けることもしばしばです。
先日、朝時間.jpさんのイベントでお会いした林美帆子さんが毎朝のウォーキングで体調を改善したという話をしてくれました。職場にもウォーキングをしているというきれいな先輩がいるので、私も見習ってまずは近所を散歩するところからはじめてみようと思います。
朝美人のある一日の過ごし方