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『アーモンド入りチョコレートのワルツ』ビタースイートな極上短篇集

 

今日のカフェボンボンの本棚は、『アーモンド入りチョコレートのワルツ』

シューマン、バッハ、サティのピアノの曲にちなんで森絵都が描く、3つのきらめく物語。甘くてほろ苦いストーリーをバレンタインデーに。

20160214
アーモンド入りチョコレートのワルツ
著者:森絵都
出版社:KADOKAWA

そっと胸の奥にしまっておきたいあの日々。心の扉を開けば、あふれ出てきてしまう。思い出はせつなすぎるから、めったに鍵を開けることはない。

この本の男の子たち、女の子たちも、そんなきらめく時を生きている。大人になりかけた少年たちの最後のひと夏、不眠症のぼくと音楽室の少女の恋、風変わりなピアノ教室でフランス人のおじさんと過ごした時間。

13歳から15歳の不思議な季節。永遠に続くように感じていたあの頃が、ピアノの調べにのってよみがえる。

いつまでもあたたかな余韻が残る物語。そして、アーモンド入りチョコレートのおまじないが、心を甘くやさしくする。

Love, まっこリ〜ナ

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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