今日のカフェボンボンの本棚は、『アーモンド入りチョコレートのワルツ』。
シューマン、バッハ、サティのピアノの曲にちなんで森絵都が描く、3つのきらめく物語。甘くてほろ苦いストーリーをバレンタインデーに。
『アーモンド入りチョコレートのワルツ』
著者:森絵都
出版社:KADOKAWA
そっと胸の奥にしまっておきたいあの日々。心の扉を開けば、あふれ出てきてしまう。思い出はせつなすぎるから、めったに鍵を開けることはない。
この本の男の子たち、女の子たちも、そんなきらめく時を生きている。大人になりかけた少年たちの最後のひと夏、不眠症のぼくと音楽室の少女の恋、風変わりなピアノ教室でフランス人のおじさんと過ごした時間。
13歳から15歳の不思議な季節。永遠に続くように感じていたあの頃が、ピアノの調べにのってよみがえる。
いつまでもあたたかな余韻が残る物語。そして、アーモンド入りチョコレートのおまじないが、心を甘くやさしくする。
Love, まっこリ〜ナ
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