今日のカフェボンボンの本棚は、『世界を、こんなふうに見てごらん』。
動物行動学者の第一人者・日高敏隆が、自然といきものの驚きに満ちた世界をつづったエッセイ。「これからの少年少女と大人」に贈られた、生き方のヒントにあふれた一冊です。
『世界を、こんなふうに見てごらん』
著者:日高敏隆
出版社:集英社
「なぜ?」が動物行動学者の原点だった。子どものころ、虫と話がしたくて、原っぱの芋虫に「おまえどこに行くの」と聞いた。いきものを見つめる時、なぜと問い続ける姿勢をずっと守り続けた。
じっと観察する、疑問が生まれる、仮説を立てる、調べる、わかる、もっと調べる。そうして、世界がどんどん広がっていく。
「あらゆるいきものにはそれぞれに生きる理由がある」という。もし理由がわかっても役には立たない。ただ、いろいろある。自然と人間との関わりのなかで見えてくるのは、いろいろな生き方があっていいのだということ。
生きることへの深い洞察力と共感に満ちたメッセージ。“人間の知性はやわらかで何ものにも縛られない。”とても素敵な言葉です。
世界を、こんなふうに見てごらん。
新しい「朝時間」と出会える気がします。
Love, まっこリ〜ナ
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