今日のカフェボンボンの本棚は、『グアテマラの弟』。
女優の片桐はいりがグアテマラの古都に暮らす弟一家のもとを訪れる。まばゆい太陽の国で出会った人々とのエピソードをつづった心にしみるエッセイです。
グアテマラの古都・アンティグアの街にあふれる色の洪水が目を眩ませる。太陽の光に照らされ、すべての色が弾けて見えるのだという。
こんなまばゆい風景に弟はすっかり溶け込んで暮らしていた。根っから明るく気のいいラテン気質の人々に囲まれるうち、はいりさんは少しずつ日本の流儀を変えてゆく。
スペイン語学校を営む弟の家に集う人たちや言葉の通じない少年と心を深く通わせるはいりさん。山奥の露天風呂に水着で飛びこみ、先住民たちに喝采を浴びたエピソードは抱腹絶倒!
古都の景色を眺めつつ、時の流れに想いを馳せる。私は何が変わっただろう。遠い国への旅が過ぎゆく時間をよりくっきりと感じさせるのかもしれません。
このエッセイを読むと、心がとろけていく。
グアテマラの太陽にやられてしまった。
*フィンランドへの旅をつづったエッセイ『わたしのマトカ』もぜひ!
『グアテマラの弟』
著者:片桐はいり
出版社:幻冬舎
Love, まっこリ〜ナ
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>