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自由人・西村伊作の『愉快な家』

 

今日のカフェボンボンは、『愉快な家』

新しいライフスタイルと画期的な住宅建築を試みた西村伊作。
国指定重要文化財である自邸を中心に、伊作のユニークな建築物を紹介します。

伊作の自由な生き方と家づくりの楽しさに触れられる本です。

20130823

愉快な家 西村伊作の建築
著者:黒川創・藤森照信・大竹誠・坂倉竹之助・田中修司
出版社:INAX出版

母の故郷の和歌山県新宮市を訪れるたびに、西村記念館(旧西村伊作邸)に立ち寄ります。

静かな脇道に建つ古い洋館は、明るい陽光の町にぴったりの佇まいをしています。

西村伊作は文化学院の創設者として有名ですが、
建築家、画家として優れた才能を持ち、生涯を自由人として生きた人でした。

百年前、伊作は故郷の新宮に画期的な家を建てました。
伊作が目指したのは、家族の生活を第一に考えた「わが家」でした。

当時当たり前だった家長中心の間取りではなく、家族が集う居間中心の家。

町を見渡すバルコニー、日当りのよい居間と食堂、開放的な出窓など、
随所に住みやすさへの工夫が見られます。

明るく居心地のいい居間。奥には“巣のような”小部屋がある。
明るく居心地のいい居間。奥には“巣のような”小部屋がある。

伊作のスウィートホームの「朝時間」は、食堂の出窓。
張り出した窓を開けると、食後のコーヒーの香りが風に漂います。

庭での食事や読書を自ら実践したという伊作さん、本当にハイカラな方だったんですね。

南国らしい紀州の風景に溶け込んだ洋館から、
子どもたちのにぎやかな声が聞こえてきたことでしょうね!

BONBON87

よい週末を。
Love, まっこリ〜ナ

 

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Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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