今日のカフェボンボンは、『小さな家』。
「国立西洋美術館」の世界文化遺産登録を祝して、ル・コルビュジエの本を。登録が決まった「ル・コルビジェの建築作品」のひとつ、スイスのレマン湖畔の小さな家について書かれた本。以前、ご紹介した一冊をあらためて掲載します。
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世界的に有名な建築家のル・コルビュジエが、年老いた両親のために1920年代に建てた家。コルビュジエ自身が解説、家のデッサンと写真とともに紹介しています。
『小さな家』
著者:ル・コルビュジエ/訳:森田一敏
出版社:集文社
コルビュジエは、音楽家の母と自然を愛する父が暮らすにふさわしい家の設計図をまず描き、その小さな家に適した土地を探し歩きます。
そしてとうとう、ぶどう畑が連なるレマン湖畔のほとりに、太陽と緑に恵まれた美しい土地を見つけます。
家は無駄がなくとても実用的なつくりなのですが、コルビュジエならではの工夫で、湖の景色を最大限に楽しめるように設計されています。屋上庭園には野生のゼラニウムや忘れな草が咲き乱れ、庭には緑が生い茂って、犬が遊ぶためののぞき穴までちゃんと作られています。
デザイン優先ではなく家に住む人が誰より快適で楽しく暮らせるように、愛のあるつくりになっているんですよね。庭の桜桃の木からとれるサクランボでたくさんのジャムを作っていたという、元気なお母さんの姿が目に浮かぶようです。
小さな家の「朝時間」は、長さ11mの窓。目の前にレマン湖とアルプスの山々が広がっています。
この家と同じく小さなかわいらしい装丁の本。コルビュジエのアイデアノートをのぞき見しているような楽しさに満ちています!
Love, まっこリ〜ナ
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