今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『こんなまちに住みたいナ』。
みんなが住んでみたくなるのはどんな町? 絵本の世界を通して、まちづくりやコミュニティのありかたを見つける一冊です。
『こんなまちに住みたいナ』
著者:延藤安弘
出版社:晶文社
こんなまちに住んでみたいなあ。絵本をめくりながら、想像をふくらませます。もし、ここに私が暮らしていたなら、この小道を抜けて、野原に寄り道をして、あの店でアイスクリームを買って……。空想はどこまでも広がっていきます。
著者はコーポラティブハウスや地域づくりに長年携わってきた「まち育て」の達人。絵本のコレクターでもあります。『ぼくの庭ができたよ』『としょかんライオン』『道はみんなのもの』など、国内外のすぐれた絵本を通して、まちづくりや暮らしを育むための知恵を紹介しています。
庭づくりやまちの再生、さまざまな家族の暮らしや近所の人との交流を描いた絵本の世界が伝えるもの。たとえばそれは、子どもから高齢者まで多くの世代の人たちがゆるやかに出会える場所。誰もが自分の居場所があると安心して暮らせる場所。絵本に描かれた楽しげなまちや生き生きとした人々を見ていると、自分の暮らしたい場所に望むのは、とてもシンプルなことなのだと気づきます。
絵本のたのしみ、そこから広がる暮らしのヒントにワクワクする一冊。住みやすいまちのありかたが見えてきます。
本書に収録されている絵本『道はみんなのもの』は、以前「まっこリ~ナのカフェボンボン」でもご紹介しています。南米ベネズエラ発の素晴らしい絵本です。
*『道はみんなのもの』
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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