朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『木洩れ日の庭で』。
八ヶ岳のふもとに住むランドスケープ・デザイナーが、森の小さな暮らしをつづったフォトエッセイ集です。四季折々の自然のなかでの過ごし方に、シンプルライフのヒントが見つかります。
『木洩れ日の庭で』
著者:中谷耿一郎
出版社:TOTO出版
八ヶ岳の南斜面、雑木林のなかにある小さな家は、まわりの風景にしっくりと溶け込んでいる。庭に咲く野草や木々の木漏れ日が美しい。
著者はこの土地を手に入れた時、できるだけ土地の形質を残し、森の暮らしや風景にあった家を建てました。はじめは週末や長い休みを利用してこの家に通っていたけれど、あまりの居心地のよさに八ヶ岳で過ごす日々が増え、とうとう移住することにしたのだそうです。
「森の家としての大らかさと気持ちよさ」をもつ家はいたってシンプルなつくりです。リビングルームには家族が集う大きなテーブルが置かれ、長年にわたって家族の日々の暮らしを支え続けてくれています。このテーブルの片隅でいつもお絵描きをしたり宿題をしたりしていたという娘さんのエピソードが印象的です。
冬の森のスキーでの散策、四季折々の植物が彩る庭、豊かな恵みをもたらす菜園の野菜など、森の家から生まれる日々のよろこびが伝わってきます。庭づくりのプロである著者の立場から、自然とともにある暮らしのあり方が見えてくる。小さな住まい、小さな暮らしのよさが伝わる一冊です。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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