今日のカフェボンボンの本棚は、日曜日の絵本。
地中海の島を舞台に、少女とろばの友情を描いた物語。世界中で愛され続ける写真絵本『わたしのろば ベンジャミン』です。
小さな女の子がろばをぎゅっと抱きしめてこちらを見ている。嬉しそうに瞳を輝かせて。もうこれだけでじゅうぶん。私も胸いっぱいしあわせ。
少女の名前はスージー。ろばのベンジャミンとどんなふうに友だちになったのか愛らしいことばでお話ししてくれる。パパが迷子のろばを助けて、彼女が哺乳びんでミルクをあげたこと、海で遊んだ夏の日のこと……。
ふたりの「朝時間」は、ベンジャミンへのキス。
鼻のてっぺんにするキスは、大好きだよのしるしです。
地中海の陽光あふれる風景に、ふとフランス映画『白い馬』を思い出しました。少年と野生馬の絆を描いたモノクロの短編で、白い馬と少年が海辺を駆けるシーンが印象的。詩情あふれる素晴らしい作品です。こちらも機会があったらぜひ。
『わたしのろば ベンジャミン』
文:ハンス・リマー/写真:レナート・オスベック/訳:松岡享子
出版社:こぐま社
イマジネーションが広がる日曜日。
一冊の素敵な絵本と出会ったら、いつもと少しだけ違う月曜日が始まります。
楽しい休日を。
Love, まっこリ〜ナ
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
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