今日のカフェボンボンは、『カナリア王子』。
安野光雅さんの挿し絵が楽しい、イタリアのおとぎ話です。
雨降りの日には明るく奇想天外な物語がおすすめ!
イタリアの陽光を心に感じてくださいね。
『カナリア王子 イタリアのむかしばなし』
著者:イタロ・カルヴィーノ/画:安野光雅/訳:安藤美紀夫
出版社:福音館書店
「民話の宝庫」ともよばれるイタリア。さまざまな風土が混じり合い、多彩な昔話が生まれたそうです。イタリアを代表する作家イタロ・カルヴィーノが、国中を旅しながら二百もの民話を集め再話しました。
本書は、その中からとくに印象的な物語七編を厳選したもの。カナリアに変わる王子や太陽のむすめ、トカゲの妖精など変幻自在、ファンタジックな世界が繰り広げられます。
「サルの宮殿」は、お妃を探しに旅に出た王子が、サルの花嫁を連れて帰るという話。森の中の輝く宮殿で、王子がサルたちのもてなしを受けるシーンは、不思議な静けさと美しさに満ちています。
あっと驚く展開のおとぎ話を堪能してください!
以前ご紹介したカルヴィーノの傑作短編集『魔法の庭』もぜひどうぞ。
Love, まっこリ〜ナ