年末年始は、ゆっくり読書がしたい。あんまり肩の凝らない面白いミステリーなんかいいなあ。そんな方におすすめの一冊が、『ハリー・クバート事件 上下』。全欧州で200万部以上のベストセラーとなった、話題のエンタテインメント・ミステリー小説です。
主人公は新人作家のマーカス。ベストセラー作家として脚光を浴びるが、新作が書けず切羽詰まっていた。そんな矢先、恩師の大作家ハリー・クバートが、少女殺害容疑で逮捕されてしまう。ハリーの無実を信じるマーカスは、自ら事件を調べ始めて……。
アメリカ東部の海沿いの小さな町を舞台に、いくつもの事件や住民たちの秘密が絡み合い、謎が謎を呼ぶ。ドラマチックなストーリー展開やエンタテインメント性と、シドニィ・シェルダンの小説を彷彿させる部分があるかも。
ステレオタイプの人物の登場や会話が、少し深みに欠けると感じるところもあるけれど、この本の目指すところは、そこじゃなさそう。非日常的なスリルに引き込まれるのが本書の魅力。夜更かしもOKの年末年始に、一気読みを楽しんで!
『ハリー・クバート事件 上』
著者:ジョエル・ディケール/訳:橘明美
出版社:東京創元社
『ハリー・クバート事件 下』
著者:ジョエル・ディケール/訳:橘明美
出版社:東京創元社
Love, まっこリ〜ナ