今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、沖縄民謡の第一人者・登川誠仁さんのフォト&ストーリーブック『肝(ちむ)』。
誠仁さんのソウルフルな言葉と温かい人柄がにじみ出る本。3月に亡くなられた誠仁さんを偲んで選びました。
『肝(ちむ) 沖縄・コザの登川誠仁』
写真:金子亜矢子/文:藤田正
発行:マーブルトロン/発売:中央公論新社
タイトルの『肝』は、「ちむ」と読む。ちむとは、沖縄の言葉で魂や心の意味。登川誠仁の「肝」は、島の心。自由に歌をうたうこと。それが私たちの音楽だ。
沖縄音楽へ情熱を注ぎ込み、沖縄最高峰の唄者として頑固に生きてきたけれど、いったん仲間と認めれば、ジャンルの違いや年代を超え、若い人たちとも一緒にうたう。映画にも出演し、沖縄の離島を舞台にした『ナビィの恋』で、全国的に人気者になりました。
本の舞台は、青い空にカラフルな沖縄カラーが映えるコザの町。太陽にさらされて、色褪せてはいるけれど。誠仁さんにはコザが本当によく似合います。
島の「朝時間」は、登川誠仁の歌「緑の沖縄」の一節より。
朝はそよ風 緑の島に
なびく小花の 美しさ
Love, まっこリ〜ナ