今年は料理の分野で、先生に弟子入りするという体験を果たしましたが、
料理に取り組むようになってから、料理は技術じゃないなと明らかになりました。
そして、長年の疑問だった、料理上手になるにはなんか秘訣があるはず!という答えを
少しずつ見つけ始めました。
先生は体現するばかりで、決して口ではおっしゃいません。
だからこそ説得力があり、有無を言わせず、料理上手にしてくださいます。(まだまだ未熟ですが)
でも、私は言葉を求めてしまう性なのです。
料理本には、作り方は載っていますが、あれだけでは料理は上手になりません。
実は料理本に載っている以外のことが大事なのです。
辰巳芳子氏の文章に、答えのカケラを見つけました。
私は哲学を持った料理家が好きですが、辰巳氏も他の氏も、
誰もが言うのは、料理だけを上手になるということはできないということ。
料理は生活の一部。家事の一部。
だから、生活全般が上手にならなければ、料理は上達しないというような内容でした。
生活が上手になるというのは、慈しむ気持ちに似たようなもので、
季節を、食べ物を、自分を愛でる行為なのだと感じます。
そうなると人間と自然との繋がりを察せずにはいられませんし、
自然の中に生かされている自分、宇宙のサイクルの中で運ばれていく自分を発見するわけで、
結局、ヨガの世界に戻ってきてしまいました。
答えを探し求める道中に、愉快な料理本を発見しました。
壇流クッキングは、過去一世を風靡した料理本らしく、
サンケイ新聞の連載が1冊にまとまった本で、
ちょっと料理好きの人は影響を受けたらしい。
大雑把ですごく面白いです。
水上勉さんは、幼い頃から精進料理が身近だったそうで、
こちらも面白い。物書きが書く料理本は痛快です。
楽しく料理するのが料理上手の第一条件。
それには、自分を愛すること、すなわち食材の話を聞くこと、すなわち食べる人を想うこと。
こんなところでしょうか。
がんばります。
◎2014年のヨガイベント
2/11(火・祝)「サンカルパ瞑想」
2/8、3/8(土)「ヨガとお蕎麦の会」山形
3/1、15、22、29「ヨガ基礎コース」