今日のカフェボンボンは、『名作写真と歩く、昭和の東京』。
土門拳、木村伊兵衛、植田正治、森山大道、荒木経惟ら、名カメラマンたちが切り取った東京の風景です。
『名作写真と歩く、昭和の東京』
著者:川本三郎
出版社:平凡社
ロバート・キャパは、東京駅のホームで寄り添うカップルを、アンリ・カルティエ=ブレッソンは、日比谷の映画街で待ち合わせする若い男女を写した。
時代の先端を撮った風景が並ぶなか、外国人カメラマンの写真が独特の空気を放つ。写真の男女は、粋なお洒落をしてとてもシック。異国のカメラマンが、こんな素敵な写真を残してくれたなんて。
1962年に撮影された平川幸児の「六本木からの眺め」。東京の町には高い建物は全然なくて、東京タワーだけがまっすぐに雲を突き抜けている。東京タワーの横には、ぽっかり丸い月。まだ空は大きくて青かったんだろうな。
昭和の東京の「朝時間」は、1971年の浅草ポニータワー。
かつて浅草にあった展望タワーの貴重な写真。写真には人形作家の四谷シモンさんが写っています。状況劇場で活躍していた頃ですね。
人はいつも目に映る景色に刺激を受けたり癒されたりしながら生きていく。名カメラマンたちが写した東京、昭和の風景を見ながらそう思った。
Love, まっこリ〜ナ