今朝のカフェボンボンは、より空に近い場所へご案内する写真集。ワンダーランドな屋上風景があなたを待っています。
『東京屋上散歩』
著者:鷹野晃
出版社:淡交社
屋上は特別な場所。一歩足を踏み入れると、風はいつも意外に強くて、服がはためいて、まぶしい。重い扉を開けた瞬間の解放感を感じたくてページをめくりました。
銀座の屋上に天空農園が出現し、目の前を新幹線が通り過ぎていく。思いがけない光景に出会える屋上は、都会のびっくり箱みたい。20年前の風景がところどころにはさみこまれ、現在と過去を行ったり来たりする。
屋上は、都市が変貌し続けていることを実感できる場所でもあります。デパートのレトロな屋上遊園地の遊具は、子どもたちを待ち続けているようでせつないけれど。都営アパートの屋上で遊んでいた男の子、今はどうしているでしょうか。
屋上の「朝時間」は、青空に映える真っ赤な布団。生活の匂いのする屋上っていいですね。
いつか見た沖縄の映画『ホテル・ハイビスカス』の屋上はそんな場所でした。色とりどりの洗濯物が無造作に干してあって、パラソルの下でスイカを食べながらおしゃべりする。洗濯機が壊れたら、ビニールプールで洗濯しちゃうの。みんな大騒ぎしながら泡だらけになってね。にぎやかで楽しい映画、こちらもおすすめです!
空が近い場所に似合うのは、やっぱり缶ビール。いい気持ちになったら、お昼寝してください。
Love, まっこリ〜ナ