今日のカフェボンボンは、和柄カバーが粋な文庫を!
写真手前は芥川龍之介の『蜘蛛の糸・地獄変』。初期の名作8篇を収めた、文庫本の定番です。
芥川龍之介にタブーはない。人間のギリギリのふちまでのぞいてきた。それを書くために何だってしてやる。作品の人物も書き手も鬼気迫る様相。そう、あの有名な顔写真のとおりなんです。
地獄変の屏風の恐ろしい由来を描いた『地獄変』。地獄絵を描いた絵師の描写は、「吝嗇で、慳貪で、恥知らずで、怠けもので、強欲でー」こんな男が屏風の完成と引き換えにしたおぞましいこととは……。
『蜘蛛の糸・地獄変』
著者:芥川龍之介
出版社:KADOKAWA
写真奥は寺山修司の『ポケットに名言を』。寺山修司が選んだ名言集。新柄のカバーが涼し気です。こちらは以前ご紹介した記事「寺山修司の『ポケットに名言を』」をご覧くださいね。
和柄のカバーは10種類。てぬぐい専門店「かまわぬ」と角川文庫のコラボレーションです。粋なカバーの中に秘められた激烈な文学。渋いです。
Love, まっこリ〜ナ