今日のカフェボンボンは、『まど・みちお詩集』。
詩人のまど・みちおさんが104歳で亡くなられました。
大らかでユーモラスな詩の数々を収めた文庫詩集。以前ご紹介した『うちゅうの目』もおすすめです。
『まど・みちお詩集』
著者:まど・みちお
出版社:角川春樹事務所
まどさんは、小さくはかないものたちをじっと見つめて、誰も気づかないようなことをたくさんの詩にしてくれた。
ことりやトンボやガガンボやカの一ぴき、野の花やスイカのたね、おなら、ぞうきん、するめ。だれでもタンポポが好きだけど、どうぶつたちはタンポポのことをタンポポって呼ばない。イヌはワンフォフォ、ウシはターモーモ、カラスはターター……。
楽しいフレーズの歌は、いつでも口ずさんじゃう。バスに揺られて、洗濯物を干しながら、みかんをむきながら。ステキな男の人を見ると、この人は少年のころきっと、「ふしぎなポケット」をもっていたんだろうなあと思う。
宇宙のなかで考えると、みんなほんの一瞬の小さな命。でもそれはいま、このとき明るく輝いている。
本書の「朝時間」は、「光」の一節より。
手で さえぎると
じめんが暗くなるので わかる
こんなに ここに
太陽の光が 流れてきているのだ
よい週末を。
Love, まっこリ〜ナ