今日のカフェボンボンは、人気作家・有川浩が描く、理系男子サークルをめぐる物語。青春まっただ中の本気の男子たちに、憧れとまぶしさを感じる一冊です。
『キケン』
著者:有川浩
出版社:新潮社
キケン=「機研」=成南電気工科大学機械制御研究部。
つまり、キケンとは、ある工科大学の部活の略称。理系男子の地味そうなサークルと思いきや、なんだか「危険な部」として在校生たちからひどく怖れられているらしい。
しかしなぜ? そう、「機研」が泣く子も黙る危険集団となったのは、部の黄金期といわれた時代、ある危険人物が率いていた頃のこと。そんな伝説の「機研」にまつわる数々の事件や逸話がいま語られる……。
「機研」を率いるのは、大学きっての危険人物・部長の上野と、大魔神の異名をもつ副部長の大神。超個性的なふたりに振りまわされながらも、「機研」に入り浸るメンバーたち。
部の伝統をかけた学園祭の模擬店、アドレナリンがほとばしるラーメン作りは、物語のハイライト。若い男の子が額に汗して全力疾走している姿は、見ていて本当に気持ちがいい。
機械づくりが得意で、威勢が良くて度胸あり。理系男子の勇姿に惚れました。けっこう純情なところもね。私はやんちゃなバイク乗り、上野くんが好みです。
男子はみんな自分の「機研」をもっているという、著者の言葉に納得!
本のお供には、ライムソーダをいかがですか。さわやかなライムが香る、きりりと冷たいソーダ水は、夢がはじける青春の味がします。
Love, まっこリ〜ナ