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理系男子の勇姿に惚れる!有川浩の青春小説『キケン』

 

今日のカフェボンボンは、人気作家・有川浩が描く、理系男子サークルをめぐる物語。青春まっただ中の本気の男子たちに、憧れとまぶしさを感じる一冊です。

20130115

キケン
著者:有川浩
出版社:新潮社

キケン=「機研」=成南電気工科大学機械制御研究部。

つまり、キケンとは、ある工科大学の部活の略称。理系男子の地味そうなサークルと思いきや、なんだか「危険な部」として在校生たちからひどく怖れられているらしい。

しかしなぜ? そう、「機研」が泣く子も黙る危険集団となったのは、部の黄金期といわれた時代、ある危険人物が率いていた頃のこと。そんな伝説の「機研」にまつわる数々の事件や逸話がいま語られる……。

「機研」を率いるのは、大学きっての危険人物・部長の上野と、大魔神の異名をもつ副部長の大神。超個性的なふたりに振りまわされながらも、「機研」に入り浸るメンバーたち。

部の伝統をかけた学園祭の模擬店、アドレナリンがほとばしるラーメン作りは、物語のハイライト。若い男の子が額に汗して全力疾走している姿は、見ていて本当に気持ちがいい。

機械づくりが得意で、威勢が良くて度胸あり。理系男子の勇姿に惚れました。けっこう純情なところもね。私はやんちゃなバイク乗り、上野くんが好みです。

男子はみんな自分の「機研」をもっているという、著者の言葉に納得!

本のお供には、ライムソーダをいかがですか。さわやかなライムが香る、きりりと冷たいソーダ水は、夢がはじける青春の味がします。

Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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