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絵本でみる「和菓子」の世界

 

今日のカフェボンボンは、日本情緒あふれる本を。

四季折々の風物を愛でる美意識が凝縮した和菓子の世界。虎屋で和菓子の研究をする著者が、わかりやすく解説した絵本です。

20121230

和菓子のほん
文:中山圭子/絵:阿部真由美
出版社:福音館書店

日本の四季を大切にし、その移ろいを色や形で表現した和菓子。そのひとつひとつに、季節感あふれる名前がつけられています。限られた時期にだけ作られる和菓子もあります。

本書の和菓子ごよみによると、1月の「松の雪」、2月の「玉椿」、3月の「蝶の夢」……。12月は愛らしい真っ白な「雪うさぎ」です。小さな和菓子で四季を表現することは、短い言葉で季節の情景を詠む俳句と似ている気がします。

和菓子の材料や作り方は写真入りで紹介しています。代々受け継がれてきた伝統と和菓子職人の熟練の技が、シンプルな材料から美しく繊細な和菓子を生み出してきました。

日本独特のお菓子だというのに、食べることばかりに気をとられがちだったかもしれません。和菓子の世界に興味を持つきっかけにもなる一冊です。

真冬のイメージの和菓子は「雪の花」。紅梅をかたどった春を待つ和菓子にも魅かれます。和のこころを楽しんでくださいね!

Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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