今日のカフェボンボンのおすすめは、長野まゆみの『お菓子手帖』。
懐かしいお菓子の克明な物語。お菓子への愛を感じる甘い一冊です。
『お菓子手帖』
著者:長野まゆみ
出版社:河出書房新社
「自伝風極上スイーツ小説」とあるように、お菓子の思い出に著者自身の成長を重ねていく、とても凝ったつくりの本。
著者が小さい時には、お土産にいただくモンブランや泉屋のクッキーが楽しみだったけれど、中学校に進むと、おしゃれな輸入菓子も好きになる。
スヌーピーのコミックでアメリカの子どものおやつに興味をもち、マシュマロをあぶってみたけどイマイチだった、というエピソードがほほえましいです。
お菓子好きの甘党といっても、著者のお菓子との関わり方はとてもつつましやか。好きなのはチョココルネのしっぽ、ジューススタンドのメロンジュースの泡。上品で愛らしい少女の姿が浮かんできます。
『お菓子手帖』の「朝時間」は、ティールーム「バビントン」の思い出。かつて新宿の伊勢丹にあった素敵なお店です。
本のお供には、焼きたてのハム&チーズマフィンをいかがですか?
よい休日を。
Love, まっこリ〜ナ
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