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空から眺める写真集『THE PLAY BOOK』

 

七夕の朝のカフェボンボンおすすめメニューは、空にちなんだ本。見ているだけで心浮き立つ写真集『THE PLAY BOOK』です。

20120707

THE PLAY BOOK 空から眺める遊びの現場
著者:アレックス・マクリーン/プジョー友子訳
出版社:Pヴァイン・ブックス

思いもかけない景色が広がる。それは遊びの美しい痕跡。高い空の上から眺めると、風景はこんなにも違って見える。

航空写真家がアメリカ上空をセスナ機で飛行しながら、さまざまな遊び場を美しい模様のように写していきます。恐竜の骨のようなジェットコースター、ジグザグのウォータースライダー。カーブの続くサーキットや砂のバンカーは、ほかの惑星のどこかみたいで、野球場やテニスコートは、まるで万華鏡のビーズのよう。

それから、ギターやピアノの形をしたモーテルのプール!! 最初から上空から見るのを想定して作ったのか、いかにもアメリカ、それもフロリダらしい風景。ビーチパラソルがランダムに広がる海水浴場は、私たち人間が規則的な模様を作りたがる習性を示しているそうです。カラフルな写真が多いですが、私は湖の雪の結晶のような浮き桟橋に魅かれます。

ただ当たり前に写すのではなく、視点を変えることで、こんなにも刺激に満ちた、遊び心あふれる作品が生まれるのですね。“私たちが地球の表面に最も美しい痕跡を残すのは、遊んでいるときなのである”という著者の言葉を実感します。

いつも見慣れた風景を少し違った視線で見てみたい。日々、同じ景色は二度とないのだから。

『THE PLAY BOOK』の「朝時間」を切り取った1枚は、まだ人の気配のないサーカスのテント。ショーの前の静けさです。

Love, まっこリ〜ナ

 

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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