今日のカフェボンボンは、銅版画家・南桂子のポストカードブックをお届けします。
やさしく穏やかな絵は、クリスマスカードにもぴったりです。
『南桂子 ポストカードブック PRINTART COLLECTION』
著者:南桂子
出版社:玲風書房
富山県に生まれ、のちにパリに移住した南さんが、いつも思い描いた場所はどこだったのでしょう? 時計台やお城の風景は眠り姫のいるヨーロッパの町を思わせますし、絵から漂う清らかさは日本の北国の澄んだ空気のようです。
丸や三角のシンプルな線が、メルヘンの雰囲気をかもし出します。たとえば「少女とシャボン玉」。丸顔の少女、シャボン玉、こんもりとした木。丸いフォルムが柔らかく愛らしい作品です。南さんは木や鳥などの自然や生き物、そして少女たちを好んで描きました。
本書の「朝時間」は、ノルマンディの教会の絵。
海を見下ろす赤い教会の上をかもめが飛んでいます。
この季節、懐かしい人や大切な人へ、季節のお便りを届けてはいかがでしょう。南桂子の世界には、温かみのある万年筆の文字が似合います。インクの色はブルーブラックで。
以前ご紹介した画集『ボヌール』もおすすめです!
Love, まっこリ〜ナ