朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、休日のための読書リスト。
忙しい毎日で疲れぎみの心を癒してくれる本をセレクトしました。本のページを何の気なしにめくっているうちに穏やかな気持ちになれる3冊です。慌ただしい日々の合間にほっとひと息つける読書タイムをお楽しみください。
家ごはんを丁寧に作りたくなる一冊

『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美 2』
著者:飯島奈美
出版社:リトルモア
NHKの番組「365日の献立日記」書籍化の第二弾。女優・沢村貞子が長年にわたってノートに書きとめた「献立日記」から、人気フードスタイリストの飯島奈美が料理とレシピを担当します。季節感あふれる84品を収録しています。
毎日台所に立ち続けること、おいしくごはんを食べることを大事にしたい。沢村貞子さんの『わたしの献立日記』を読むたびにそう思います。季節感あふれる献立、沢村さんが繰り返し作った定番のお惣菜は、毎日のおうちごはんにぴったりです。なかには飯島さんも知らなかったという珍しい料理も登場します。
暇な日に沢村さんがゆっくり煮込んだ料理もあれば、料理の本を読んでいて急に思い立って挑戦した献立もあって、日々の食卓から沢村さんの気分が伝わってきます。そしてまた、飯島さんが作ったさまざまな料理を通して沢村さんの手料理の美しさにもあらためて気づきます。なかなか献立が決まらないときは、一年前の献立を見たという沢村貞子さん。もし今日のごはんのメニューに迷ったならこの本をじっくり眺めてみる。そんな楽しみ方ができる一冊です。
スープの話を集めたおいしい一冊

『スプーンはスープの夢をみる 極上美味の61編』
編:早川茉莉
出版社:筑摩書房
日々スープを作り続けてきた編者の早川茉莉さんが、スープにまつわる作品を集めたアンソロジーです。石井好子、江國香織、角野栄子、岸本佐和子、高山なおみ、星野道夫、村上春樹らの作品が並びます。
第1章のテーマは「スープがあれば、きっと大丈夫」。泣きそうなときも、疲れてしまったときも、食欲があまりないときも、スープなら食べられる。ほんとにそう、きっと大丈夫。
料理研究家の高山なおみさんは、せつない恋をしていた頃、ひとりの部屋に帰ってスープを作った。それは野菜丸のままのシチューだった。「真夜中の台所ではコトコトとちいさな音をたてて、シチューが、この夜が、煮込まれている」。画家の牧野伊三夫さんはキャンプのときに大鍋で野菜と豆のスープを作る。素朴なスープは胃にも優しくパンやごはんにも合うという。
どんなときに、どんな気持ちで、どんなスープを作るのか。61編のそれぞれのスープにその人の心が映し出されているようです。美味しくて滋味深いスープの物語をぜひどうぞ。
星空を見上げたくなる一冊

『ながれぼし』
監修・写真:武田康男/構成・文:小杉みのり
出版社:岩崎書店
流れ星をテーマにした写真絵本です。絵本を開くと夕暮れの空。ロマンチックな夜の時間のはじまりです。流れ星が見られそうな予感に気持ちが高鳴ります。
「みて、つきの まうえを ひかりが すーっと ながれたよ」。夜空に光る流れ星は、遠くの街あかりに落ちて消えていくかのよう。写真集のように楽しめるだけでなく、流れ星のこと、いろいろわかるんです。「ながれぼしは たかい そらの そのまた むこう うちゅうから やってきた ほしの かけら」。流れ星が「彗星や小惑星のちいさなかけら」であることや光ったあとにどんな旅路をたどるのかも教えてくれます。星空を見上げて流れ星を見つけたくなります。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
*『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美 2』
*『スプーンはスープの夢をみる 極上美味の61編』
*『ながれぼし』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
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