朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『スプーンはスープの夢をみる』。
日々スープを作り続けてきた編者の早川茉莉さんが、スープにまつわる作品を集めたアンソロジーです。石井好子、江國香織、角野栄子、岸本佐和子、高山なおみ、星野道夫、村上春樹らの作品が並びます。美味しくて滋味深いスープの物語をぜひどうぞ。
『スプーンはスープの夢をみる 極上美味の61編』
編:早川茉莉
出版社:筑摩書房
第1章のテーマは「スープがあれば、きっと大丈夫」。泣きそうなときも、疲れてしまったときも、食欲があまりないときも、スープなら食べられる。ほんとにそう、きっと大丈夫。
料理研究家の高山なおみさんは、せつない恋をしていた頃、ひとりの部屋に帰ってスープを作った。それは野菜丸のままのシチューだった。「真夜中の台所ではコトコトとちいさな音をたてて、シチューが、この夜が、煮込まれている」。画家の牧野伊三夫さんはキャンプのときに大鍋で野菜と豆のスープを作る。素朴なスープは胃にも優しくパンやごはんにも合うという。
どんなときに、どんな気持ちで、どんなスープを作るのか。61編のそれぞれのスープにその人の心が映し出されているようです。最終章の「スープ出来たて、あつあつ!」には、この本のための書き下ろしのエッセイが収録されています。どこから読んでもおいしいスープを味わえる一冊です。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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