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おいしい匂いのする台所で。料理と暮らしのエッセイ集、オススメ2冊

 

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、料理と暮らしの本

おいしいごはんをつくることは、日々の暮らしを楽しむことにつながっている。いろいろ大変な毎日だけど、まずは台所に立ってごはんをつくろう、おいしく食べよう。そんな気持ちが自然とわいてくる2冊をセレクトしました。滋味あふれる料理を味わうエッセイをどうぞ。


忙しい日でも、おなかは空く。
著者:平松洋子
出版社:文藝春秋

エッセイストの平松洋子さんは、空腹で待ったなしのときこそがまんしてひと手間かける。「おなかが空いたよう」と声を上げるからだに「もうじきだから待っていなさい」と返事をする。そうしたら、あとで大きな喜びを味わえるから。それぞれの料理にはコツがあり、ひと手間かけることで驚くほど味が変わります。

レモンごはん、ささみのだしの卵スープ、かぶと豚肉の炒めもの、あさり蒸し豆腐、けんちん汁、柚子茶。滋味深い料理のなかでも、平松さんがとくに頼りにしているのはお味噌汁。調子のいいときも悪いときもつくり続けてきた。季節の野菜をたっぷり入れた具だくさんの味噌汁が、からだを芯から温めてくれます。

うつわや道具の使い方のアイデアもいろいろ。涼しげなガラスのコップや使わなくなった弁当箱の活用法に、おうち時間の楽しみかたのヒントが見つかります。

***


おばんざい 春と夏
著者:秋山十三子/大村しげ/平山千鶴
出版社:河出書房新社

「トントン、トントン。隣さんからもトントン、トントン。夏の日の暮れには、きゅうりを刻む音が、どちらの台所からも聞こえてくる」(きゅうりとはも皮)

八月の夕方、台所に立つ人の姿が目に浮かぶ。食卓に並ぶ季節のおかずに、暑さで疲れたからだもほっと生き返ります。

本書は、京都の「おばんざい」めぐる随筆集。生粋の京おんなで、京の料理や文化を紹介してきた三人の著者が、日々の暮らしと台所についてつづります。ぐじの酒むし、かやくごはん、おから、まめさん……。三月から八月まで、四季折々のおかず六十種類を紹介しています。京都の台所と暮らしを愛した著者の心意気が伝わる一冊をどうぞ。

くわしくはこちらの記事をどうぞ。
『忙しい日でも、おなかは空く。』
『おばんざい 春と夏』

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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