朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、食いしん坊のための本。
おいしい食べものや料理にまつわる話がつづられた、とっておきの本をセレクトしました。料理好き、食いしん坊さんにオススメの３冊です。
好きなものを食べることが生きる力に結びつき、明日へとつながっていく。読めばきっと幸せな気持ちに満たされる２冊です。
西加奈子のおいしい話。
人気作家・西加奈子さんが作る料理は、とても「普通」なのだという。全体的に「茶色〜」というのだけれど、料理にまつわる話は弾けるようにビビッド。生命力にあふれているのだ。
誕生日のケーキは絶対ホールじゃなきゃダメ。ケーキの上に載っているのは「イチゴやないとあかん！」。夢は男子校の寮母さんになること。生徒たちが自分の作ったごはんをガツガツと食べるところが見たいのだという。
「私はいつから、味噌汁に出汁を入れることを覚えたのだろう」こんなつぶやきも心にしみます。陽気でかわいくて、ときどきほろりとするエッセイをどうぞ。
『ごはんぐるり』
著者：西加奈子
出版社：文藝春秋
台所に立ち続けること。
女優・沢村貞子さんが長年にわたってノートに書きとめた献立日記です。仕事に疲れ、今日の献立が浮かばない。そんなときは、去年の今頃はどんなものを食べていたのかとノートをめくる。するとたちまちいい案が浮かんで、その日の晩ごはんのお膳の上に季節のものが並んだのだそうです。
忙しい女優業と家事を両立させ、そして、なにより夫婦の暮らしを大切にした沢村さんの生き方が伝わってくる。日々のごはん作りやこざっぱりした暮らしのヒントが詰まった一冊です。
『わたしの献立日記』
著者：沢村貞子
出版社：中央公論新社
目玉焼きは永遠です！
料理家の小林カツ代さんのレシピと料理の楽しい話が満載のエッセイです。簡単でおいしいレシピとともに、自分の食べたいものを作る楽しみがつづられています。料理初心者も一人暮らしの人も作りやすいレシピがたくさん載っています。
「いいですなー。目玉焼きは永遠です」この言葉、好きです。グッときます。カツ代さんの料理には、心がふわっと明るくなる隠し味がある。ごはんを作って食べる幸せをじんわり感じます。
『小林カツ代のお料理入門』
著者：小林カツ代
出版社：文藝春秋
くわしくはこちらの記事をどうぞ。
＊『ごはんぐるり』
＊『わたしの献立日記』
＊『小林カツ代のお料理入門』
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ～ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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