8月15日:今日は「すいとんで平和を学ぶ日」
今日は「すいとんで平和を学ぶ日」です。
そもそも「すいとんってどんなもの?」と思う方もいらっしゃると思うので、まずは概要をご紹介します。
すいとんとは?
すいとん(水団)は、小麦粉の生地を手で千切る、手で丸める、スプーンですくうなどの方法で小さい塊に加工し、汁で煮た料理のことです。
すいとんの歴史は長く、室町時代の書物に「水団」の字が見られます。また、資料上のすいとんの調理法は移り変わりが激しく、今日のような手びねりした小麦粉の形式が出現したのは江戸時代後期のことです。
すいとんは一般的には小麦粉で作られますが、本来は粉物を水で練り、団子にして水(汁)に入れたものという意味のため、小麦粉だけでなく雑穀の粉で作られる場合もあります。
すいとんという呼び名は全国的なものですが、料理としては中に入れる具材、出汁が地域ごとに特色があり、料理法も地域ごとに異なるため、厳密には地域によってそれぞれ異なる郷土料理であり、「ひっつみ」、「みみ」、「ちぎり」、「はっと」、「つめり」、「とってなげ」、「おだんす」など様々な名で呼ばれています。
これまでは戦中・戦後の苦難の時代で食され、美味しくないものというイメージがありますが、最近では各地の郷土料理として多くの人に親しまれています。
出典:すいとん – 知る・学ぶ・楽しむ | 日穀製粉株式会社 (nikkoku.co.jp)
地方によって特色が異なる、すいとん。今でも忘れられないのが、大学生になって上京した時のこと。友人とすいとんの話題になった時、お互いの知っているすいとんがあまりにも違っていたのです。お雑煮やおでん、うどんなども地方によって特色がありますが、すいとんも地方によってそれぞれ違うのだとそこで初めて知り、驚きました。
最近は変わり種すいとんも登場!
今まですいとんは「和風で、うどんに似た食べ物」というイメージがあったのですが、最近では洋風の味付けでいただく機会も増えているのだとか。洋風のパスタソースをかけると、まるでニョッキのような感覚で楽しめるそうです。
私が次回作ってみたいと思っているのは「トマトすいとん鍋」。どこからどう見ても洋風鍋!チーズを載せても美味しそうな予感がします。
あらゆる食べ方が楽しめる、すいとん。今日は平和について想いを馳せ、そして食事ができるということのありがたみをしっかり噛みしめて過ごしたいです。
「すいとんで平和を学ぶ日」とは?
愛知県犬山市で草の根の平和活動を行っている「すいとんの会」が制定。こどもたちに戦争や原爆の愚かさや悲惨さについて語り、戦時の代用食とされた「すいとん」を食べながら食糧難のことなどを話して平和の尊さを伝える。日付は1945年(昭和20年)8月15日の「終戦の日」は現在まで続く平和の始まりの日でもあるとして、平和を学ぶのにふさわしい日との思いから。
出典:一般社団法人 日本記念日協会ホームページ <https://www.kinenbi.gr.jp/>