右と左、どっちが上?知っておきたい「手の組み方」のマナー

 

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:右と左、どっちが上?「手の組み方」の決まり

立っているとき、お辞儀をするとき、座っているとき…。左右の手を重ねて体の前、若しくは膝の上に乗せますが、その際、どちらの手が上なのでしょうか?

正解は…

どちらでも良い

です。

今回は、手の組み方がもつ意味やきれいな組み方をお伝えします。理由や意味を知っておくと、自信を持って心遣いが表せますよ!

左手が上→「敵意がない」

お辞儀する女性

左手が上の組み方は、お相手に敵意がないことを示すと言われます。

刀を抜く手である右手を左手で隠すことで、お相手に対して「(刀を抜くことができないので)あなたに敵意はありません」という意思表示になるそう。これは、武家の作法がはじまりという説があります。

右手が上→「すぐに手を差し出せる」

日本人のほとんどの人が右利きのため、右手を上にしておくことは、「何かあった際にすぐに手を差し出せるように」という理由があります。

必ずそうすべき、というものではありませんが「すぐに手伝えますよ、サポートしますよ」という心を表したいときは、右手を上にするとよいかもしれませんね。

職種やシーンによって決まっていることも…

お客様をお迎えする際などは、敵意がないことを示すために、左手を上に組むことが多いようです。

すぐにお手伝いする必要がない場合は、左手を上、と覚えると良いですね。

一方、接客業や医療従事者の方、お客様を案内しているときなどは、なにかあってもすぐに対応できるように、右手が上、が多いようです。

茶道の作法は?

茶道

表千家では、よく使う(汚れた)右手を隠すことでお相手を立てる、という意味でも、左手を上。そして裏千家では、座禅の手の組み方と同じ、右手を上にして重ねるそうです。

流派によって異なるので、お茶会などに呼ばれたときは、事前に確認しておくと安心ですね。

このように、ご自身が属するところや行く場所で決まりがある場合は、その方針に従うようにしましょう。

立っているとき。手を美しく組むコツ

立っているとき、手を組む際は

  • おへその下に親指がくるように置き
  • 少し丸みをもたせて
  • 指と指の隙間をなくす

この3点を意識すると、美しく見えますよ!印象アップにもつながるので、式典やお仕事の場面でも、少し意識してみてください。

***

手の組み方については、お伝えしたとおり基本的に決まりはありません。とはいえ、右が上、左が上の場合の理由を知っておくと、臨機応変に対応できますね。

ちょっとしたことですが、ぜひ覚えておいてください♪

それでは、また次回!Have a ごきげん day!

☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

 

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毎日ごきげん!心地よく暮らすためのマナーレッスン

マナー講師 林慶子さんの「毎日ごきげん!心地よく暮らすためのマナーレッスン」
Written by

林 慶子(マナー講師)

(好印象マナー講師)

福岡県出身。イギリスの幼稚園や小学校で日本文化を教えるインターンシップに参加後、こども英会話スクールマネージャー、アウトソーシング会社で新卒採用業務などの経験を経て、ANA客室乗務員として約11年勤務。
国内・国際線チーフパーサーや、国際線ファーストクラスを担当。インストラクターとして各種訓練に従事。在職中に心理カウンセラーの資格を取得。
ANA退職後、今まで培った経験と心理カウンセラーの資格を活かし、『好印象マナー講師』として起業。
LIFE JEWELER=人生を輝かせる人 として、カタチだけではなく心遣いを伝えるためのマナー、周りの人だけではなく自分もHappyになるマナーをコンセプトに、研修・講座を開催している。
【HP】https://lifejeweler.net/
【Instagram】https://www.instagram.com/life.jeweler/

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